元雜劇とは? わかりやすく解説

雑劇

(元雜劇 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/02 15:34 UTC 版)

雑劇(ざつげき)とは、中国の古典的な演劇である戯曲形式の一つ。主として北方系の曲調である北曲を用い、時代において隆盛した。ただし、「雑」とあるようにさまざまな時代や地域のものを含む。一般には多く元雑劇(元人雑劇)のことを指す。雑劇は(うた)・科(しぐさ)・白(せりふ)を伴った歌劇の一種である。






「雑劇」の続きの解説一覧

元雑劇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 03:04 UTC 版)

三国志演義の成立史」の記事における「元雑劇」の解説

元代演劇が非常に発達した時代であり、続く明代前期にかけて、三国説話題材とした劇も多数演じられた。元雑劇は白(セリフ)と唱(うた)から構成され明代成立した『脈望館鈔校本古今雑劇』『元曲選』などに多く作品収められている。史実に基づく話もあるものの、全体的に筋は荒唐無稽で、張飛大活躍する物語が多い。次いで関羽活躍するものが目立つ。言葉遊び登場人物同士掛け合いなど舞台ならではの要素多く『三国志平話』や『演義』に引き継がれなかった独自のストーリーを持つものも少なくない。また講談聞くだけでは想像するしかなかった英雄達の容姿服装武器などが、演劇では目に見える形で表現されており、それぞれの人物のイメージとして定着していく。

※この「元雑劇」の解説は、「三国志演義の成立史」の解説の一部です。
「元雑劇」を含む「三国志演義の成立史」の記事については、「三国志演義の成立史」の概要を参照ください。


元雑劇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 15:37 UTC 版)

元曲」の記事における「元雑劇」の解説

元の雑劇は「折」と呼ばれる幕から構成される通常ひとつの劇は4折から構成される(まれに5折、ごく例外的に6折)。ほかに「楔子」(せっし)と呼ばれる序に相当する部分が加わることも多い。 ひとつの折の中では同じ調の曲を用い、その順序にも一定の傾向がある(たとえば第1折は原則として仙呂・点絳唇で始まる)。また、ひとつの折を通じて同じ韻を使う必要がある。 劇の登場人物は「末」(男性、正末・沖末などに分かれる)、「浄」(男性乱暴者悪役)、「旦」(女性)、「丑」(道化)、「外」(老人)などの役柄がある。原則として歌うのはひとりだけである。 劇の題材古来有名な物語取材したものが多いが、原作から大幅に話が変わっているものが多い。また、語り物歌い物演劇仕立て直し作品も多い。 ほとんどの劇はハッピーエンドで終わる。有名な竇娥冤』『漢宮秋』などは例外的に悲劇である。 雑劇は明以降作られたが、演じられる劇としては元末以降南曲優勢となり、雑劇演じられる劇から読むものへと変化していった。 元代テクストそのまま残っているものは例外的で、現存する雑劇のほとんどは明代修正経ている。元雑劇の選集でとくに有名なのは17世紀はじめの臧懋循元曲選』(元人百種曲)であり、この選集は(『西廂記以外の代表的な作品含んでいて、芸術性高く、かつ読みやすく整っているが、他のテクストとは文章異なっていることが多く、元時代オリジナルからは離れていると考えられる

※この「元雑劇」の解説は、「元曲」の解説の一部です。
「元雑劇」を含む「元曲」の記事については、「元曲」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「元雜劇」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

元雜劇のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



元雜劇のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの雑劇 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの三国志演義の成立史 (改訂履歴)、元曲 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS