exploitationとは? わかりやすく解説

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開発

読み方かいはつ
【英】: development / exploitation
同義語: exploitation  

探鉱結果採算性のある油田またはガス田発見されると、その後石油・ガスを採収する生産井掘削したり、所要生産処理施設積出し施設など建設したりする段階がある。この段階を開発というが、広義にはこれに続く生産段階までを含める。
開発に進むにあたっては、試・探掘で得られデータを基に油層評価生産計画掘削計画施設計画などから成る油・ガス田開計画作成し、その油・ガス田の採算性検討しなければならない
(1) 油層評価reservoir study):油層評価目的油・ガス原始埋蔵量評価および採収率評価通じてどれだけの油・ガスを採収できるか、すなわち可採埋蔵量評価にある。そのためにはまず、物理探鉱検層解析コア分析流体分析などのデータを基に油田面積有効層厚孔隙率こうげきりつ}、飽和率などを用いて容積法によって原始埋蔵量算定し、これに採収率乗じて可採埋蔵量算出する採収率油層性質流体性状などから経験式算出する方法もあるが、最近ではコンピューター発達に伴い油層数値モデル再現しシミュレーションによる生産挙動予測結果から決めることが普通になっている。油田生産挙動予測上、最も重要な点排油機構評価であり、自然の水押し期待できない場合などでは人工採油法若しくは水攻法適用するか否かまた、その適用時期をいつにするかなど開発計画全体影響するところが非常に大きい。
(2) 生産計画ピーク生産レートピーク生産期間掘削並行して生産開始するか、全坑井掘削終了後生産始めるかなどにより、基本的な生産計画決まってくるが、各年の生産予測量は上述シミュレーションにより求めるのが一般的である。
(3) 掘削計画生産井坑井数および坑井配置当該油・ガス田のピーク生産レート坑井当たりの生産能力構造形態排油機構などに基づき決められる。特に、浸透率大きさ坑井間隔に、ガス・キャップや底bottom water)の存在生産井の掘削位置大きく関係するまた、個々生産井仕上げについても多層仕上げ坑井刺激法出砂対策必要性将来人工採油法適用可能性有無など油田特性応じ開発計画作成時に検討し対策織り込んでおかなければならない
(4) 施設計画油・ガス田の生産施設としては坑井、集油・ガス施設処理施設貯蔵施設送油ガス)・出荷施設大別される。これらは陸上海上いずれでも基本的には同じであるが、海洋油・ガス田の場合通常プラットフォーム建設しこの上で処理まで行いパイプライン陸上基地送って最終処理の上貯蔵出荷をしている。最近では、油田小規模に伴い初期投資大きプラットフォーム建設代わりに浮遊式生産システム採用する例が増えている。
このように油・ガス田開時に検討すべき事項は多いが、このほか、油価長期見通し石油開発に関する契約条件なども油田開発採算性評価にとって重要な要素である。油・ガス田の開発は開発計画立案から開発終了まで数年という期間と巨額資金を必要とするので、油田応じた最適計画立てることが極めて重要である。



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