XR250シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 08:29 UTC 版)
型式名MD30。XR250・XR BAJAの2バリエーションで1995年1月17日発表、同年2月20日発売。MD22型XLR250R・XLR BAJAからのフルモデルチェンジ車で以下の変更を実施。 搭載されるMD17E型空冷4ストロークRFVCヘッド4バルブSOHC単気筒エンジンは基本設計自体はキャリーオーバーであるが以下の大掛かりな設計変更を実施。 潤滑方式を圧送飛沫併用ウエットサンプから圧送式ドライサンプへ変更 燃料供給をVE88型キャブレターへ変更 始動方式をプライマリーキックからセルフスターターへ変更 点火装置をバッテリーCDI方式へ変更 バッテリー充電と要求電力増大に対応するためにジェネレーター[要曖昧さ回避]を全車三相交流式へ変更(充電系は直流制御、灯火類は交流制御) メインフレーム主要部には角型断面鋼管を採用したセミダブルクレードルとしサブフレームを着脱式に変更 エンジン後部マウントのひとつをスイングアームピボットと同軸の、いわゆるアイソレートマウントへ変更、このためエンジン形式はウェットサンプ時代と同じMD17E表記ではあるが、マウント位置からして互換性を持たない 速度計・時計やストップウォッチなどのクロック機能・積算距離計・加算減算機能付き区間距離計などの走行距離機能が複合的に表示できる多機能デジタルメーターを搭載 基本設計・コンポーネンツを共有するXR250に比較してよりエンデューロ=オフロードでの使用を意識したBAJAは150mm径2灯式ハロゲンヘッドライト(35W/36.5Wx2)をアルミ製ガードパイプに装着 カラーリング変更などを除いたマイナーチェンジは以下のスケジュールで実施。 1996年6月 - BAJAのみ燃料タンク容量を9.7→14Lへ増量するとともにサスペンションセッティングを変更 1997年3月 - オフロード走行時における操縦安定性向上・サスペンションセッティング変更・加速性能および燃費の向上・視認性向上・使い勝手向上を目的に大幅なマイナーチェンジを実施。 2000年2月3日発表 同月4日発売 - 平成10年自動車排出ガス規制に適合させるためエキゾースト・エアインジェクションシステム(二次空気導入装置)を装着し型式名をBA-MD30へ変更 2003年2月27日発表 同月28日発売 - 以下の大幅なマイナーチェンジを実施 XR250にCRF450Rをイメージしたタンクシュラウドを装着 フロントサスペンションを41mm径正立から43mm径倒立カートリッジタイプへ変更しストロークを5mm延長 CDIユニットをデジタル化 多機能デジタルメーターを廃止し1眼式アナログメーターへ変更 2003年4月18日発表 - スーパーモタードをイメージして前後17インチロードタイヤを装着する派生モデルのXR250 Motardを同月27日に発売 2004年12月16日発表 同月17日発売 - XR250ならびにMotardのヘッドライトをマルチリフレクター化するとともにBAJAの製造販売を終了 2007年9月 - 平成18年自動車排出ガス規制を適合させずに生産終了
※この「XR250シリーズ」の解説は、「ホンダ・XR」の解説の一部です。
「XR250シリーズ」を含む「ホンダ・XR」の記事については、「ホンダ・XR」の概要を参照ください。
- XR250シリーズのページへのリンク