X-02S ストライク・ワイバーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 08:19 UTC 版)
「X-02」の記事における「X-02S ストライク・ワイバーン」の解説
X-02Aをベースに、空軍単独採用モデルとして大幅な改修を行った戦闘攻撃機型。 実戦投入されたX-02Aは高いステルス性を持つ高速飛行形態と「ダークファイア」を組み合わせたアウトレンジ攻撃で一方的な制空戦闘を展開できたが、間もなく他国もステルス戦闘機主体の編成や濃密なジャミング環境でこれに対抗し始め、初弾をすり抜けた敵機とドッグファイトに及ぶことが頻発するようになった。ドッグファイト時にはX-02Aの可変前進翼は有効に機能したが、構造疲労によりクラックや折り畳み機構の故障が多発することとなった。また、対地攻撃時には使用できる兵装が少ないため使い勝手が悪く、航続距離が短いために運用上の柔軟性にも欠けていた。しかし大陸戦争の敗戦によりエルジアの軍事産業が縮小された結果、EASAは単独でこれらの問題を解決することができなかったため、ノースオーシア・グランダーI.Gと共同で機体改修を実施することとした。それにより開発されたのが当機である。 機体構造は原型機から大幅に見直され、部品製造に金属3Dプリンタを用いる事で機体を軽量化し、エンジンは耐熱マグネシウム合金を多用する事で推力と燃費を向上させている。また、エンジンの推力向上に伴いエアインテークは大型化し新規の形状に変更された他、推力偏向ノズルは騒音や赤外線をより抑制するのこぎり状のものとなった。他には各種ウェポンベイの形状を見直し、機体背面にコンフォーマルタンクを設けている。機体各所には最新の電子装備がなされ、操縦システムはフライ・バイ・ワイヤとパワー・バイ・ワイヤを併用し冗長性を確保し、原型機では本格的にシステムに取り込まれていなかった推力偏向を操縦システムを更新することで対応している。X-02Aにあったベントラルフィンも不要となり除去された。 また、カナードの設計が更新され、高機動形態時に尾翼と同程度の上反角を持つようになっている。本機機首底部にはF-35に搭載されているAN/AAQ-40と類似したEOTSらしき装置の追加が確認できる。 固定武装は原型機と同じく航空機関砲1門を装備する。専用兵装としては原型機から引き続き装備する長距離空対空ミサイル「ダークファイア」の改良型に加えて、新たに空対艦ミサイル「スターファイア」と展開式大型電磁投射砲「アークライト」が開発された。スターファイアはその見た目によりパイロットから「フリッパー」と呼ばれる超音速空対艦ミサイルで、固体ロケット・ラムジェット統合推進によりマッハ3で飛行する。アークライトを装備できる事が本機最大の特徴であり、これらのシステムを操作するため、X-02Aが単座であるのに対し、本機は後席に兵装システム士官席が追加され複座となった。左右エンジン間のウェポンベイに格納されたアークライトは、下方へ展開され吊り下げられた状態となることで前下方へと長く伸びた機首を避け射線を確保している。 なお、航空機によるレールガン運用の前例としてはエストバキア連邦が開発したCFA-44があるが、CFA-44の航空機搭載型レールガンが機体上部左右のウェポンベイに1基ずつ搭載する比較的小型のものだったのに対し、本機のアークライトは機体下部のウェポンベイに1基のみ搭載する大型のものであるという点で異なっている。 これらの改良により、原型機の外見上の特徴である可変翼機構や、それが両立する高速飛行性能・格闘戦性能をそのままに更なる高性能化が行われ、外見こそ原型機とさほど変わらないものの極めて高い機体性能を秘めることとなり、最早別物の機体に仕上がっている。その一方で操縦性が先鋭化したことから、最大性能を発揮するためにはパイロットを選ぶ機体になっている。
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X-02S ストライクワイバーン(Strike Wyvern)
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「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」の記事における「X-02S ストライクワイバーン(Strike Wyvern)」の解説
X-02AをベースにEASAとノースオーシア・グランダーI.G.が共同開発した空軍単独採用モデルの戦闘攻撃機。外見こそ原型機のX-02Aからあまり変化していないが、単座機だったX-02Aと異なり複座型コックピットを採用しており、ウェポンベイ、エンジンの形状が変化している他、不要となったベントラルフィンは除去され、カナード翼は速度域に応じて外反角がつく可変式となっている。改良されたダークファイア長距離空対空ミサイルに加え、スターファイア長距離空対艦ミサイル、アークライト電磁投射砲を装備可能。エルジアから離反したミハイが本機のパイロットとなり、シラージ域内に攻撃を加えるロングレンジ部隊と交戦しトリガーによって撃墜された。
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