Vibratexによる販売
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 06:19 UTC 版)
「日立マジックワンド」の記事における「Vibratexによる販売」の解説
断言しますが〔マジックワンドは〕あの通りの製品です。仕様通りヘルスケア用途以外にどういった裏の使い方もありません —日立製作所広報部長(1999年) 2000年、日立製作所は、マジックワンドを含む日立製品のアメリカ国内における代理店であるアプライアンス・コーポレーション・オブ・アメリカとの関係が悪化し、わずかな期間とはいえアメリカ国内での販売が停止する事態になった。この年の6月にカリフォルニアにあるセックストイの専門商社Vibratexとの取引がまとまり、この会社がアメリカにおけるマジックワンドの販売代理店となった。この年には泌尿器科医であり性機能障害の専門家であるジェド・カミネツキーが、The New York Observer誌上でマジックワンドはとても評判がよいと語っている。彼はマスターベーションのときにオーガズムを得にくい女性患者にこの器具を薦めていたのである。優れたバイブレーターはいろいろとあるが、マジックワンドを使ったマスターベーションはオーガズムが非常に得やすいとも語っている。 マジックワンドについては、建前通りの使い方以外に、ネックマッサージャーにもなるというジョークがセックス・アンド・ザ・シティをきっかけに有名になった。2002年に放送された第5シーズン第6話『恋愛に関する悪いウワサ』で、登場人物のサマンサ・ジョーンズがバイブレーターを買いに家電ブランドのザ・シャーパーイメージに出かけるのだが、真面目な店員はそれがネックマッサージャーだと説明するのである。この放送の直後に、マジックワンドは品切れが続出したという。作家のナオミ・ウルフはGood Vibrationsの女性向けカタログに関する記事の執筆中に、マジックワンドはセックス・アンド・ザ・シティで取り上げられたので在庫切れになっている、と言われた経験をサンデー・タイムズに寄せている。ラビット・バイブレーター(英語版)にも急に売り上げが伸びたことがあるが、1998年にやはりこの番組の影響で知られるようになって以降である。アンディ・イサクソンは『ベスト・セックス・ライティング2013』に寄稿している文章で、セックス・アンド・ザ・シティにセックストイが登場すると、アメリカ文化における認識が一変する、と述べている。タイムズによれば、イギリスはマジック・ワンドにとって比較的新しい市場で、手に入るようになったのは2004年からである。この年、Amazon.comで販売されているハンディ型のマッサージ機の売り上げは上位10機種のうち7番目だった。ナイト・リッダー社の新聞に寄稿しているフェイ・フラムは2006年に、マジックワンドは性器を模した形状をしていないのでアラバマ州、ジョージア州、テキサス州のバイブレーター排除法の適用を免れた、と報じている。2006年にこの器具はマーケットにおいて最も売れているマスターベーション用具の1つだった。 ターニャ・ウェクスラーの2011年の映画『ヒステリア』のエンドクレジットは、バイブレーターの進化をたどったモンタージュ映像であり、その中でマジックワンドも扱われている。アメリカの映像作家クレイトン・キュービットも2012年8月に開いたビデオアート展「ヒステリー文学」のなかでマジックワンドを使っている。これは、椅子に座った女性たちがマジックワンドの刺激を受けながらヘンリー・ジェイムズなどの文学作品の一節を音読するという映像企画である。各映像は女性がオーガズムに達して終わる。マクラッチー・カンパニー系列の新聞で、チャック・シェーファードはこの展示を「偉大な芸術だ!」と評価した。
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