Trace クラス
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文
解説
Trace クラスのプロパティやメソッドを使用して、リリース ビルドをインストルメントできます。インストルメンテーションにより、実際の設定で実行されるアプリケーションの状態を監視できます。トレースを行うと、実行中のシステムを中断せずに問題を特定し、修復できます。
メモ |
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C# でトレースを有効にするには、コードのコンパイル時に /d:TRACE フラグをコンパイラのコマンド ラインに追加するか、#define TRACE をファイルの最上部に挿入します。Visual Basic では、コンパイラのコマンド ラインに /d:TRACE=True フラグを追加します。C++ でこれと同等の機能を使用するには、このクラスのメソッド呼び出しを #ifdef TRACE... #endif ブロックで囲む必要があります。この構文はコンパイラ固有です。Trace クラスのメソッドには条件付きコンパイル属性があるため、上記以外のコンパイラを使用する場合は、使用するコンパイラのドキュメントを参照して条件付きコンパイルを有効にする必要があります。 |
Visual Studio 2005 プロジェクトでは、Trace は既定で有効になっています。したがって、リリース ビルドとデバッグ ビルドの両方ですべての Trace メソッドのコードが生成されます。これにより、エンド ユーザーはプログラムを再コンパイルせずに問題を特定できるトレースを有効にできます。対照的に、既定では、Debug がリリース ビルドでは無効になるため、Debug メソッドの実行可能コードは生成されません。Trace を無効にする方法の詳細については、Visual Studio 2005 のドキュメントを参照してください。
このクラスは Assert ダイアログ ボックスを表示するメソッドを提供し、常に Fail になるアサーションを出力するメソッドを提供します。このクラスは次の種類の書き込みメソッドを提供します。Write、WriteLine、WriteIf、および WriteLineIf。
BooleanSwitch クラスおよび TraceSwitch クラスは、トレース出力を動的に制御する手段を提供します。これらのスイッチの値はアプリケーションを再コンパイルせずに変更できます。構成ファイルを使ってスイッチを設定する方法の詳細については、Switch クラスのトピックおよび「方法 : トレース スイッチを設定する」を参照してください。
Listeners コレクションに TraceListener インスタンスを追加したり、コレクションからインスタンスを削除することによって、トレース出力対象をカスタマイズできます。既定では、トレース出力は DefaultTraceListener クラスを使用すると出力されます。
Trace クラスは、Indent のレベル、IndentSize、および各書き込みの後で AutoFlush を実行するかどうかを示す値を取得または設定するプロパティを提供します。
Trace に AutoFlush や IndentSize を設定するために、アプリケーション名に対応する構成ファイルを編集することもできます。構成ファイルの書式は次の例のようになります。
<configuration> <system.diagnostics> <trace autoflush="false" indentsize="3" /> </system.diagnostics> </configuration>
Windows Mobile for Pocket PC、Windows Mobile for Smartphone、Windows CE プラットフォームメモ : .NET Compact Framework は、構成ファイルを使用するトレース機能をサポートしていません。
Trace を使用してプログラム実行の最初と最後を指定する例を次に示します。この例では、Indent と Unindent も使用してトレース出力を区別します。
Shared Sub Main() Trace.Listeners.Add(New TextWriterTraceListener(Console.Out)) Trace.AutoFlush = True Trace.Indent() Trace.WriteLine("Entering Main") Console.WriteLine("Hello World.") Trace.WriteLine("Exiting Main") Trace.Unindent() End Sub 'Main
System.Diagnostics.Trace
この型は、スレッド セーフです。
Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition
開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。
参照
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