STS-37
名称:STS-37
オービター名称:アトランティス
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1991年4月5日
着陸年月日:1991年4月11日
宇宙飛行士:スティーブン・ナゲル/ケネス・キャメロン/リンダ・ゴドウィン/ジェリー・ロス/ジェローム・アプト
飛行時間:149時間33分
STS-37のアトランティスは、ガンマ線観測衛星GROを宇宙に運びました。GROはガンマ線を検出して、高エネルギーを放出している銀河の中心部やブラックホールなどを観測するための衛星です。打ち上げから3日目にシャトルからGROを放出し、地球周回軌道に乗せました。
また、このときのアトランティスでは5年半ぶりの船外活動が行われています。宇宙ステーション計画にそなえて、ステーションの組み立てや修理作業のときに用いる「宇宙飛行士移動装置」をテストするためでした。
飛行期間中にアトランティスはソ連(ロシア)の宇宙科学ステーション・ミールに100kmまで接近する機会があり、交信がこころみられたものの、対話はできませんでした。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・アトランティスは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(アトランティス)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
ガンマ線観測衛星GROの放出と船外活動です。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
ガンマ線観測衛星GROを軌道に乗せ、5年半ぶりの船外活動を行ないました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)
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