SS長剣とは? わかりやすく解説

SS長剣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 17:00 UTC 版)

制服 (ナチス親衛隊)」の記事における「SS長剣」の解説

詳細は「親衛隊全国指導者名誉長剣」を参照 SS全国指導者ハインリヒ・ヒムラー日頃からSS隊員に「騎士道精神」を奨励していた。その象徴一つ長剣であった1933年以降SS将校下士官陸軍同型ライオンヘッド柄頭サーベル自費購入して帯刀することを許可された。一連の規定がなかったため様々なタイプ作られたが、陸軍の物との違いとして柄(グリップ)にSSルーン文字入っていたり、刀身SSモットー刻印されているものが多かった。またヒムラーは金ではなく仕上げにすることを希望していた。 しかしヒムラー不統一状況に不満を抱き、カール・ディービッチュ博士SS専用長剣デザイン指示し1935年11月SS警察官用の長剣登場した将校用は名誉長剣としての制定であり、SS士官学校卒業時に自動的に与えられ士官学校卒業ではないSS将校にはヒムラー裁量与えられた。陸軍サーベル比べるとかなりシンプルな形をしており、ワイヤー巻の黒い柄の中央SSルーン文字紋章警察警察鷲章)が入り、銀の護拳柄頭キャップ付き、柄の縁は柏葉デザインだった。黒い鞘の口金物は北欧神話因むヴォータン結び目」と呼ばれるデザインになっており、鞘の一番下はアールデコ様式石突付いていた。護拳の鍔の部分取り付けられる刀緒は銀のアルミニウム製素材作られていた。将校用の名誉長剣授与ヒムラー自身によって行われ授与に対してSS名誉長剣授く理由なく剣を抜くことなかれ名誉なく剣を納むことなかれIch verleihe Ihnen den Degen der SS. Ziehen Sie ihn niemals ohne Not! Stecken Sie ihn niemals ein ohne Ehre!)」と述べ授与式が行われていた。SS全国指導者名誉長剣写真はここやここで見られる士官候補生用の長剣1936年登場した基本形状将校の名誉長剣同じだが、柄の中央SSルーン文字入っておらず、代わりに柄頭キャップ中央SSルーン文字浮き出し円形のくぼみがあった。刀緒は銀と黒の物が使われた。 下士官用の長剣同じく1936年登場。これは柄がワイヤーではなく無地の銀の柄頭には中心に黒染した円形窪みがあり、そこに銀のSSルーン文字浮き上がっていた。鞘の先に石突がないのも特徴だった。下士官自分所属する地区部隊通じて簡単にこの剣を購入できた。SS長剣登場するサーベル次第使われなくなったSS高官党幹部誕生日ヒムラー個人的に贈る誕生日長剣もあった。1939年ヒムラーヨアヒム・フォン・リッベントロップ送った誕生日長剣には刀身には2つハーケンクロイツ囲まれて「親愛なるヨアヒム・フォン・リッベントロップ1939年4月30日 SS全国指導者H.ヒムラー(Meinem lieben Joachim von Ribbentrop zum 30.4.39 - H.Himmler, Reichsfuhrer-SS)」という文字刻まれていた。 開戦後1939年12月18日付け命令戦争が終わるまで長剣佩用禁じられたが、1940年3月28日命令修正され野戦勤務訓練勤務以外であれば長剣佩用してよいことになった。 柄がワイヤー巻きでなく、SSルーン文字柄頭にある下士官用のSS長剣。石突写っているが、下士官用には石突付かない左下将校用の名誉長剣。 名誉長剣帯刀しているヒムラーSS全国指導者ハイドリヒSS中将

※この「SS長剣」の解説は、「制服 (ナチス親衛隊)」の解説の一部です。
「SS長剣」を含む「制服 (ナチス親衛隊)」の記事については、「制服 (ナチス親衛隊)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「SS長剣」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「SS長剣」の関連用語

SS長剣のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



SS長剣のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの制服 (ナチス親衛隊) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS