鷲章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 17:00 UTC 版)
「制服 (ナチス親衛隊)」の記事における「鷲章」の解説
1923年から1929年にかけては、SSの制帽のトーテンコップの上にはドイツ帝国軍やヴァイマル共和国軍と同様に円形章(コカルデ)が入っていたが、1929年秋にナチスの鉤十字の上に翼を広げて留まる鷲をデザインした「鷲章」(アドラー)が取り入れられることとなった(ナチ党政権掌握後、国防軍も鷲章に変更されている)。この「翼を広げて留まる鷲」のデザインは古代ローマ帝国時代を起源とする伝統的なデザインで、さらに1936年に鷲章のデザインが変更され、大型になり鷲の翼が横に広くなった。この新しいSS鷲章は一見陸軍の鷲章と似ているが、陸軍鷲章は羽根の上端が一番長いのに対し、SS鷲章は羽根の中間部分が一番長いという違いがある。 黒服のナチ党旗の腕章に代わるものとして、1935年に導入されたSS特務部隊(武装SS)のアースグレーの野戦服の左腕にもSS鷲章が刺繍されるようになり、その後のフィールドグレーの野戦服にも受け継がれた。1938年以降の一般SSのグレー制服の左腕にもSS鷲章が刺繍されるようになった。 1936年まで親衛隊制帽に付けられていた鷲章。 1936年からデザイン変更された鷲章。 左腕に刺繍されたSS鷲章
※この「鷲章」の解説は、「制服 (ナチス親衛隊)」の解説の一部です。
「鷲章」を含む「制服 (ナチス親衛隊)」の記事については、「制服 (ナチス親衛隊)」の概要を参照ください。
- >> 「鷲章」を含む用語の索引
- 鷲章のページへのリンク