シュタールヘルム(鉄兜)
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「軍服 (ドイツ国防軍陸軍)」の記事における「シュタールヘルム(鉄兜)」の解説
ドイツ軍人を象徴する防具がこの鉄兜、シュタールヘルム(Stahlhelm)である。国防軍は1935年6月25日にM35シュタールヘルムを制定した。それまでに使われていた第一次世界大戦時のM16やM18よりも軽量化されてデザイン的にも洗練された。もっとも西方電撃戦ぐらいまでの頃には一次大戦時のシュタールヘルムが依然として用いられていたという。 シュタールヘルムは国防軍、SS、警察で共通であり、貼り付けるデカールのみが異なった。国防軍のシュタールヘルムのデカールは右側にドイツ帝国以来の「黒白赤(シュヴァルツ=ヴァイス=ロート)(ドイツ語版)」の国家色、左側には鷲章が貼り付けられていたが、迷彩効果を優先する為、国家色デカールは1940年3月21日、鷲章は1943年8月23日に廃止命令が出された。 1935年型は空気穴がヘルメット本体と別パーツになっているが、40年型以降は一体化されてプレス加工になった。また材質がモリブデン鋼からマンガン・シリコン鋼に変更された。ついで1942年7月6日には更なる工程の簡素化が行われ、これまでヘルメットの縁が中に折り曲げられていたのが、縁を少しだけ外側にそらすだけの1942年型が生産された。3つのシュタールヘルムの違いについては ここ が詳しい。 1942年以降にはカムフラージュ用の編み目状の紐やワイヤーが支給され、シュタールヘルムに結び付ける兵士が増えた。紐はそれ自体がカモフラージュ用として支給されていた。一方ワイヤーはそれに草や葉などを指すために取り付けていた。これらが導入される以前はパン袋のストラップをシュタールヘルムに取り付けそこに草や葉などを差し込んでいた。 また1942年から1943年にかけて陸軍はシュタールヘルム用の迷彩カバーを採用し、以降迷彩カバーを付けたシュタールヘルムもみられるようになる。 陸軍のシュタールヘルムに貼り付けるデカール。左側に鷲章、右側に国家色のデカールを付ける シュタールヘルムをかぶって宣誓式に臨む兵士たち(1940年ポーゼン) シュタールヘルムをかぶる通信兵たち(1941年ポーランド) 1944年、グロースドイッチュラント師団に入営して、シュタールヘルムを支給される志願兵たち 紐を付けたシュタールヘルム(左)と迷彩カバーのシュタールヘルム(右)(2008年ワルシャワ蜂起再現イベント) 迷彩カバーを付けたシュタールヘルムを被る兵士たち(1942年ロシア) 奥のドイツ兵役二人は紐を結び付けたシュタールヘルム、手前のドイツ兵役はワイヤーに葉っぱを取り付けたシュタールヘルムを付けている(2008年ワルシャワ蜂起再現イベント) 前から順にワイヤー、パン袋のストラップ、迷彩カバーを付けたシュタールヘルム。そして最後に何も付けていないシュタールヘルム(2009年ワルシャワ蜂起再現イベント) シュタールヘルムの内装。革製のハンモック形状となっている。 [先頭へ戻る]
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シュタールヘルム
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「軍服 (ドイツ国防軍海軍)」の記事における「シュタールヘルム」の解説
海軍のシュタールヘルムの鷲章デカールの鷲の色は金色になっている。 海軍のシュタールヘルムに貼りつけるデカール。鷲章は左、国家色は右 シュタールヘルムを被る海軍兵士たち 海軍の機関銃手
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