イメージへの投影(風刺・プロパガンダ・フィクション等)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 21:14 UTC 版)
「軍服 (ドイツ)」の記事における「イメージへの投影(風刺・プロパガンダ・フィクション等)」の解説
「軍服 (ステージ衣装)」も参照 第二次世界大戦後、現実世界における各国の軍服からドイツ軍の影響が改変されていったのと同時期に(かつおそらくは同じ理由から)、映画、テレビ、漫画、アニメなど作品の中で、「敵役」の架空の組織や国(惑星や惑星系全体が国家に統一されているという設定もある)の構成員が着用する制服が、第二次世界大戦時までのドイツの軍服をイメージして設定されている例が頻繁に見られるようになった。 こうした「組織」や「国」は、独裁的・軍国主義的で侵略や征服のためには手段を選ばない、という設定がなされ、そこには明らかにナチス・ドイツの体制と、連合軍と対立するイメージが投影している。 代表的なのはスター・ウォーズシリーズの帝国軍である。そのコスチュームや権威主義はナチスがモデルになっているとジョージ・ルーカスは語っている。 イメージのフィクションへの投影の先駆的な例としては、ファシズムが現実に台頭していた同時代に、これへの鋭い風刺メッセージをこめて喜劇王チャールズ・チャップリンによって作られた映画「独裁者」(1940年)が挙げられる。ちなみに彼が1918年に制作・主演した「担え銃」にも、茶化されるキャラクターとしてドイツ軍将校が登場し、そこには既に、第一次大戦時に蓄積された「敵」のドイツ軍イメージが反映している。 第一次世界大戦時に、アメリカがフィリピンで発行した戦時国債募集ポスター。カバーを付したピッケルハウベをかぶる第一次世界大戦中のドイツ陸軍兵士のイメージを使用。 第二次世界大戦中のイギリスの反独プロパガンダ・ポスター。第二次世界大戦中の制帽をかぶって片眼鏡をかけたドイツ陸軍将校のイメージを使用。 映画『スター・ウォーズ』のダース・ベイダー。ダースベイダーのヘルメットはナチスのシュタールヘルムとガスマスクをモデルにしている 映画『スター・ウォーズ』の帝国軍の将校の制服 映画『独裁者』における、トメニア国の独裁者ヒンケル
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