ピッケルハウベ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/27 07:04 UTC 版)
ピッケルハウベ(独:Pickelhaube/Pickel(鶴嘴) Haube (ヘッドギア、帽子))は19世紀から20世紀にかけてプロイセンを中心としたドイツの軍隊及び消防や警察で用いられ、時にはドイツ帝国の象徴とされた、頭頂部にスパイク状の頭立が付いたヘルメットである。19世紀後半にはドイツ諸邦の軍隊だけでなく、ロシア、コロンビア、チリ、メキシコ、ポルトガル、ノルウェー、スウェーデン、イギリス等の国が同様のものを採用した。そして、イギリス軍やスウェーデン軍では、部隊によっては現在でも儀礼正装にスパイク付きヘルメットを着用している。また、イギリスの熱帯用防暑ヘルメット(ピスヘルメット(Pith helmet))や警察官用のカストディアンヘルメット(Custodian helmet)のデザインの基にもなった。
- ^ 14~15世紀頃ドイツで作られた兜で、面甲が跳ね上げられるようになっていた。
- ^ a b c 馬の鬣製の飾り
- ^ 軽騎兵はバスビー(英:Busby 独:Kalpak 背の低い熊皮帽。主に軽騎兵が使用する。)を使用し続けた。
- ^ オーストリア竜騎兵風のヘルメットで、バイエルンでは他兵科も使用していた。
- ^ Boiled leather:タンニン等で鞣すのではなく、皮を茹でて固く仕上げたもの。
- ^ 黒・赤・金の国旗はヴァイマル共和国とドイツ連邦共和国、ドイツ民主共和国(ドイツ民主共和国の国旗には、中心に同国の国章が描かれている)で使用されたものである。
ドイツ帝国の国旗は上から黒・白・赤の配色であり、ナチス・ドイツの国旗も赤地に白丸、その中心に黒でハーケンクロイツが描かれるという、ドイツ帝国国旗を意識した配色となっている。 - ^ J B R Nicholson (1974). The British army of the Crimea. Oxford: Osprey Publishing. pp. p61. ISBN 978-0-85045-194-8
- ^ a b c 現在では Full Dress を着用するのは『王室騎兵隊、近衛師団(Guard Division)、王立騎馬砲兵(Royal Horse Artillery)の将兵及び各連隊の軍楽隊』と規定されている。
- ^ 王室近衛騎馬連隊(Royal Horse Guards)と第1及び第2ライフガード連隊 。いずれの連隊も胸甲騎兵。第1と第2ライフガード連隊 は1922年に統合されてライフガード連隊に、王室近衛騎馬連隊は1969年に第1王室竜騎兵連隊(1st The Royal Dragoons)と統合されてブルーズ・アンド・ロイヤルズ連隊(Blues and Royals)となった。
- ^ ロイヤルスコッチグレイ(第2竜騎兵)連隊はベアスキン(背の高い熊皮帽/Bearskin)を使用していた。
- ^ イギリス陸軍では、竜騎兵は重騎兵に分類される。
- ^ シャコー帽を使用していたスコットランド歩兵連隊は、他のスコットランド歩兵連隊が使用していたフェザーボネット(Feather bonnet)に切り替えた。
- ^ 砲兵は1855年、工兵は1857年にシャコー帽を廃止し、軽騎兵と同様のバスビーを使用していた。
- ^ 輜重兵は1888年
- ^ ライフル連隊のバスビーは軽騎兵が使用するものより小型のもので、背も低い。
- ^ 日本の兜の部品。星兜や筋兜の頭頂部にある『天辺の穴』を装飾する。
- 1 ピッケルハウベとは
- 2 ピッケルハウベの概要
- 3 イギリス
- 4 日本
- 5 参考資料
- 6 関連項目
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