シュタールヘルム本体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 17:00 UTC 版)
「制服 (ナチス親衛隊)」の記事における「シュタールヘルム本体」の解説
ドイツ軍の象徴ともいうべきシュタールヘルム(鉄兜、Stahlhelm)については、SSは陸軍の物と同じ物を使った。貼りつけるデカールだけSSと陸軍で異なった。シュタールヘルムには35年型、40年型、42年型の3種類が存在する。1936年からSS特務部隊に35年型が支給されるようになった。それ以前のSSのシュタールヘルムは主に一次大戦時代の物やSS国家主計局で作った物が使用されていた。もっとも西方電撃戦ぐらいまでの頃には一次大戦時のシュタールヘルムが依然として用いられていたという。 1935年型は空気穴がヘルメット本体と別パーツになっているが、40年型以降は一体化されてプレス加工になった。また材質がモリブデン鋼からマンガン・シリコン鋼に変更された。ついで1942年7月6日には更なる工程の簡素化が行われ、これまでヘルメットの縁が中に折り曲げられていたのが、縁を少しだけ外側にそらすだけの1942年型が生まれるようになった。3つのシュタールヘルムの違いについてはここが詳しい。 SSのシュタールヘルムにははじめ右側にSSルーン文字のデカール、左にハーケンクロイツのナチ党旗のデカールが貼られていたが、迷彩効果のうえで問題があり、1940年3月に左のナチ党旗のデカールは外すよう命令があり、以降は急速に見られなくなった。その後は右側にSSルーン文字のデカールだけを付けていた。1943年11月にSSルーン文字のデカールも外すよう命令が出ているが、こちらは外されることはあまりなく敗戦まで一般的に見られた。外国人部隊の場合には左側にSSのデカールを貼る例も見られる。 シュタールヘルムの左側に入れるナチ党旗のデカールと右側に入れるSSのルーン文字のデカール。ナチ党旗のデカールは1940年3月に廃され、その後は急速に消えた。 ナチ党旗のデカールが入ったシュタールヘルム SSのデカールが入ったシュタールヘルム(2008年) SSのデカールが入ったシュタールヘルムをかぶるフリッツ・レントロップSS中尉 ナチ党旗のデカールが入ったシュタールヘルム(1940年6月、フランス・メス) 1942年、ロシア戦線の武装SS兵。 シュタールヘルムの内装。革製のハンモック形状となっている。
※この「シュタールヘルム本体」の解説は、「制服 (ナチス親衛隊)」の解説の一部です。
「シュタールヘルム本体」を含む「制服 (ナチス親衛隊)」の記事については、「制服 (ナチス親衛隊)」の概要を参照ください。
- シュタールヘルム本体のページへのリンク