Red tideとは? わかりやすく解説

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赤潮

読み方あかしお
【英】:red tide

海域汽水域における富栄養化で、主に渦鞭毛藻類(うずべんもうそう)など植物プランクトン異常増殖により、水の色変化する現象。色は赤や赤褐色緑色などを呈する。主に夏季発生し魚介類のえらを詰まらせたり、酸素欠乏にさせたり、毒を有するものもある。毒性赤潮について、特に問題視される

赤潮

読み方あかしお
【英】:red tide

海域汽水域における富栄養化で、主に渦鞭毛藻類など植物プランクトン異常増殖により、水の色変化する現象。色は赤や赤褐色緑色などを呈する。主に夏季発生し魚介類のえらを詰まらせたり、酸素欠乏にさせたり、毒を有するものもある。毒性赤潮について、特に問題視される

赤潮

英訳・(英)同義/類義語:red tide

海に生息するプランクトン爆発的な増殖により、海面赤く見え現象著しプランクトン増殖魚類閉塞して、魚類大量死誘発する場合がある。
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現象や動作行為に関連する概念:  誘発突然変異  警戒色  負の選択  赤潮  赤道面  跳躍伝導  転写

赤潮(あかしお)red tide


赤潮 [Red tide,Red water]

 微細なプランクトン大増殖し、そのため海面着色する現象をいう。その色は必ずしも赤色ではなく原因となる生物細胞内含まれる色素によって黄色褐色緑色ピンク色にもなる。赤潮の発生記録古く紀元前聖書にも"川の水は血に染まった全ての死に絶え悪臭放ちエジプト人はそのを飲むことができなかった"という記述がある。
赤潮の原因となる生物はおもに単細胞植物プランクトンで、珪藻類渦鞭毛藻類ラフィド藻類ハプト藻類などがその原因生物として知られている。
これらの植物プランクトンは光、温度栄養水の停滞などの条件が揃うと爆発的に増殖開始し最盛期には海水1mlあたり数千数万細胞にまで達する。したがって生活排水などが流れこみ富栄養化した閉鎖系の湾では、春から夏場に赤潮が発生しやすくなる。ただし、その増殖メカニズムには未解明部分依然として多い。赤潮はしばし魚介類大量斃死(へいし)を引きおこし、水産養殖業大きな被害をあたえる。有毒な植物プランクトン大量に発生し、それを餌として取り込んだ二枚貝毒化する"貝毒"も漁業深刻な被害をあたえ、赤潮と同様に考えられることが多いが、この場合原因プランクトン海面着色するほど発生しなくても充分に貝が毒化するので、赤潮とは別に論ずるのが妥当である。
なお、淡水域とくに湖沼でも水面異常に褐色ないし赤褐色あるいは青緑色ないし黄緑色になる現象があり、これは"淡水赤潮"または一般に"水の華"とよばれている。琵琶湖淡水赤潮黄金のウログレナ(Uroglena)の異常増殖原因である。また、一般に"青粉(あおこ)"は藍藻(藍菌)のミクロシスティス(Microcystis)が異常増殖することによる

赤潮

(Red tide から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/29 08:30 UTC 版)

赤潮(あかしお)とは、海水が赤褐色になる現象。プランクトンの異常増殖により、などの水域の水が変色する現象である。水が赤く染まることが多いため「赤潮」と呼ばれるが、水の色は原因となるプランクトンの色素によって異なり、オレンジ色、赤色、赤褐色、茶褐色などを呈する。赤潮を引き起こす生物は、色素としてクロロフィルの他に種々のカロテノイドを持つ場合が多く、細胞がオレンジ色や赤色を呈する為にこう見える。


  1. ^ 赤潮(あかしお)はなぜ発生するのですか。農林水産省(2021年5月5日閲覧)
  2. ^ 赤潮とは?東京都環境局(2021年5月5日閲覧)
  3. ^ この画像の変色海域が赤潮である根拠は、国土地理院監修、財団法人日本地図センター発行『カラー空中写真判読基準カード集』1978年9月1日発行、148ページにて同画像(Ckk-74-10_c17_16)を赤潮の判読基準サンプルとしている事による。
  4. ^ a b 湘南の海が南国のような色に 相模湾で珍しい「白潮」”. 朝日新聞. 2020年5月23日閲覧。
  5. ^ 丹後の海からの情報(平成23年4月)”. 京都府農林水産部海洋センター. 2020年5月23日閲覧。
  6. ^ a b 石井裕一. “海藻がもたらす環境問題-グリーンタイドの発生と構成種の特徴-”. 国立環境研究所. 2020年5月23日閲覧。
  7. ^ 青潮”. 一般財団法人環境イノベーション情報機構. 2020年5月23日閲覧。
  8. ^ 兵庫県、瀬戸内海への排水基準緩和 魚に「肥料」”. 『日本経済新聞』 (2019年9月15日). 2020年3月8日閲覧。
  9. ^ 長崎慶三「殺藻性ウイルスによる赤潮防除の可能性」『Microbes and environments』第13巻第2号、日本微生物生態学会、1998年6月、109-113頁、doi:10.1264/jsme2.13.115ISSN 13426311NAID 110001272816 
  10. ^ 「ウイルスがもたらす海への恩恵」『朝日新聞』GLOBE(朝刊別刷り)233号【特集】世界はウイルスに満ちている、5面(2020年9月6日)
  11. ^ 松村 明、山口 明穂、和田 利政 編『旺文社 国語辞典(第8版)』 p.1429 旺文社 1992年10月25日発行 ISBN 4-01-077702-8


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