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プロピレン【propylene】

読み方:ぷろぴれん

エチレン系炭化水素の一。特異臭をもつ無色気体反応性富み重合しやすく、石油化学工業原料として重要。分子式C3H6 示性式CH3CH=CH2 プロペン


プロピレン

読み方ぷろぴれん
【英】: propylene

分子式 C3H6オレフィン系炭化水素で、無色可燃性気体
沸点-47.7 融点-185.2 ガス比重 1.48(空気=1)。プロピレンは接触分解および熱分解などにより副生され、わが国においては主としてナフサなどの分解によるエチレン製造時の副産物として得られる用途としてはポリプロピレン合成樹脂用)、アクリロニトリル合成繊維合成ゴム用)の原料が主である。

プロピレン

分子式C3H6
その他の名称プロピレン、1-Propene、Propylene、プロペンPropene、NCI-C-50077、R-1270
体系名:1-プロペン


プロピレン

(Propylene から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 00:47 UTC 版)

プロピレン
識別情報
CAS登録番号 115-07-1 
PubChem 8252
ChemSpider 7954
日化辞番号 J2.463E
EC番号 204-062-1
国連/北米番号 1077
液化石油ガス中: 1075
KEGG C11505
ChEBI
RTECS番号 UC6740000
バイルシュタイン 1696878
特性
化学式 C3H6
モル質量 42.08 g/mol
外観 無色透明の気体
密度 1.81 kg/m3, 気体 (1.013 bar, 15 °C)
613.9 kg/m3, 液体
融点

− 185.2 °C, 88.0 K

沸点

− 47.6 °C, 225.5 K

への溶解度 44.6 ml/100 ml, 200 mg/L (25 °C)
屈折率 (nD) 1.3567
粘度 8.34 µPa·s (16.7 °C)
構造
双極子モーメント 0.366 D (気体)
危険性
安全データシート(外部リンク) 安全衛生情報センター
EU分類 F+
主な危険性 極めて高い可燃性,
窒息性
NFPA 704
4
1
1
Rフレーズ R12
Sフレーズ S9 S16 S33
引火点 −108 °C, 165 K
関連する物質
関連するアルケン エチレン
ブテン
アリル基
プロペニル基
関連物質 プロパン
プロピン
プロパジエン
1-プロパノール
2-プロパノール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

プロピレン (propylene) は、分子式 C3H6構造式 CH2=CH-CH3炭化水素の一種で、炭素の数が3個で二重結合を1個持つアルケンである。主に石油クラッキングの副産物として生産されている。IUPAC命名法ではプロペン (propene) と呼ばれる。プロピレン単独の重合体であるポリプロピレン (PP) は、ラジカル重合やイオン重合では生成せず、チーグラー・ナッタ触媒などを用いてプロピレンを配位重合させることで得られる。

常温下では無色の気体で、弱い不快臭を有する[1]

プロピレンの2016年度日本国内生産量は 5,673,124 t、工業消費量は1,660,264 t である[2]

規格

商業的に取引されているプロピレンは、以下の規格がある[3]

  1. ポリマーグレード(純度99.5%以上)
  2. ケミカルグレード(純度93 - 94%以上)
  3. リファイナリーグレード(純度60%以上)

工業的製法

プロピレンの工業的製法として、以下のようなものがある[4]

  1. ナフサ液化石油ガスのスチームクラッキング
  2. 製油所流動接触分解(FCC: Fluid Catalytic Cracking)により得られるオフガス
  3. プロパンの脱水素(PDH: Propane dehydrogenation)
  4. オレフィンの転化(メタセシス反応によるエチレン2-ブテン不均化
  5. メタノールまたはジメチルエーテルの転化(MTO: Methanol-to-Olefin)

プロピレンを原料とする主な製品

  1. 重合反応
  2. 酸素酸化反応
  3. ベンゼンのアルキル化反応
  4. 水和反応
  5. アンモ酸化反応(ソハイオ法
  6. ヒドロホルミル化反応(オキソ法)
註) 反応名はプロピレンに施す反応名を示し、インデントの違いは更なる化学変換で得られる生成物を示し、"-"の後に用途を示した。

脚注

関連項目

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