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プロピン

分子式C3H4
その他の名称アリレンAllylene、1-Propyne、MethylacetylenePropyne、プロピン、2-Propyne
体系名:メチルアセチレン、1-プロピン、2-プロピン


プロピン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/01 10:05 UTC 版)

プロピン
識別情報
CAS登録番号 74-99-7 
PubChem 6335
ChemSpider 6095
UNII 086L40ET1B 
EC番号 200-828-4
MeSH C022030
ChEBI
ChEMBL CHEMBL116902 
バイルシュタイン 878138
特性
化学式 C
3
H
4
モル質量 40.0639 g/mol
外観 無色の気体[2]
匂い 甘い[2]
密度 0.53 g/cm3
融点

-102.7 °C, 170 K, -153 °F

沸点

-23.2 °C, 250 K, -10 °F

蒸気圧 5.2 atm (20°C)[2]
危険性
爆発限界 1.7%-?[2]
許容曝露限界 TWA 1000 ppm (1650 mg/m3)[2]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

プロピン: propyne)は、分子式 C3H4構造式 CH3−C≡CH で表されるアルキンの一種である。メチルアセチレンとも言われる。構造異性体のアレンとともにガス溶接の際によく用いられる。

ロケットエンジンの推進剤としての利用

現在のモノメチルヒドラジン四酸化二窒素のシステムよりも安全で軽量なロケットエンジンの推進剤として、炭化水素液体酸素による推進剤がヨーロッパで研究されてきた。その結果、酸化剤として酸素を用いるとプロピンの比推力は370秒に達することや、高い密度、高いエネルギー密度、適度な沸点を持つことなどから低軌道用の燃料としての利点が明らかとなってきた。

関連事項とプロピンの重合によって芳香環を作るレッぺ反応に関する問題が2013年の岐阜薬科大学の入試で出題されている。

有機化学での利用

プロピンは、3炭素の単位として有機合成に用いられる。濃いプロピンをn-ブチルリチウムと反応させると固体のプロピニルリチウムが得られる。これは求電子性の試薬で、ただちにカルボニル基に付加し、第二アルコールを生成する。純粋なプロピンは高価なため、この反応には混合ガスが用いられる。

出典

  1. ^ “Characteristic (Functional) and Substituent Groups”. Nomenclature of Organic Chemistry. IUPAC Recommendations and Preferred Names 2013 (Blue Book). Cambridge: The Royal Society of Chemistry. (2014). p. 374. doi:10.1039/9781849733069-00372. ISBN 978-0-85404-182-4 
  2. ^ a b c d e NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0392

註釈

  1. ^ "Prop-1-yne" mistake fixed in the errata Archived 2019-08-01 at the Wayback Machine.. The locant is omitted according to P-14.3.4.2 (d), p. 31 for propene and P-31.1.1.1, Examples, p. 374 for propyne.


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