Nucleoside triphosphateとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 生物学用語 > Nucleoside triphosphateの意味・解説 

ヌクレオシドホスホリラーゼ

英訳・(英)同義/類義語:nucleoside tri-phosphate

ヌクレオシド再利用経路で働く酵素で、塩基リボース1-リン酸からヌクレオシド合成する

ヌクレオシド三リン酸

英訳・(英)同義/類義語:nucleoside triphosphate, Nucleoside triphosphates, RNA polymerization

ATP, GTP, CTP, UTPなど、ヌクレオシドの5'OH基が三リン酸エステル化され化合物

ヌクレオシド三リン酸

(Nucleoside triphosphate から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 20:26 UTC 版)

ヌクレオシド三リン酸:Nucleoside triphosphate、:NTP)は、3つのリン酸が結合したヌクレオシドを含む分子である。天然のヌクレオシド三リン酸には、アデノシン三リン酸(ATP)、グアノシン三リン酸(GTP)、シチジン三リン酸(CTP)、5-メチルウリジン三リン酸(m5UTP)、ウリジン三リン酸(UTP)がある。これらの用語は、リボースを含むヌクレオシド三リン酸に対しても使われる。デオキシリボースを含むヌクレオシド三リン酸は、名前の前に「デオキシ」という接頭辞を付け、略称には"d"を付ける。デオキシアデノシン三リン酸(dATP)、デオキシグアノシン三リン酸(dGTP)、デオキシシチジン三リン酸(dCTP)、デオキシチミジン三リン酸(dTTP)、デオキシウリジン三リン酸(dUTP)がある。

概要

(d)ATP、(d)GTP、(d)CTP、(d)TTP、(d)UTP以外にも、ヌクレオチド代謝の中間体など、多量には存在しないヌクレオシド三リン酸もあるが、さらに「珍しい」天然のヌクレオチドや人工のヌクレオチドさえある。珍しいヌクレオチドは、通常のヌクレオチドの互変異性体である。これらは、DNA複製の際にミスマッチ塩基対を作る。例えば、シトシンの互変異性体は、アデニンと3つの水素結合を形成することができ、元々のシトシンと入れ替わってミスマッチを引き起こす。同様に、シトシンの脱アミノ化物はウラシル真核生物ではよく見られる5-メチルシトシンの脱アミノ化物はチアミンを誘導する。しかし、5'から16'のDNA複製では、このようなミスマッチ塩基は削除される。

ヌクレオチド誘導体は、核酸の構成ブロックとなり、その他、細胞内の代謝や制御に数千の役割を持つため、生物にとって必須である。ATPは、細胞のエネルギーの主要な源である。GTPはしばしば酵素タンパク質補因子となる。また、ヌクレオシド三リン酸はリン酸化の際にエネルギーやリン酸基の供給源となる。

一般的に、ヌクレオシドは、ヌクレオチド(窒素塩基に糖が共有結合したもの)がリン酸基を欠いたものである。しかし、専門用語としては、ヌクレオチドは、ヌクレオシドにリン酸基の数を付して表される。例えば、ヌクレオチドがリン酸基を1つ持っていれば、ヌクレオチド一リン酸、ヌクレオチドがリン酸基を2つ持っていれば、ヌクレオチド二リン酸、3つ持っていればヌクレオチド三リン酸と呼ばれる。リボース糖を含むヌクレオチドは、リボ核酸モノマーとなり、デオキシリボースを含むヌクレオチドは、デオキシリボ核酸のモノマーとなる。

ヌクレオシド三リン酸、ヌクレオシド二リン酸、及びヌクレオシド一リン酸は、細胞質細胞核細胞小器官内に遍在する。多様な機能を持っているため、そのレベルは厳しい代謝制御下にある。

出典



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Nucleoside triphosphate」の関連用語

Nucleoside triphosphateのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Nucleoside triphosphateのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
JabionJabion
Copyright (C) 2025 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヌクレオシド三リン酸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS