ナショナル・グリッドとは? わかりやすく解説

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ナショナル・グリッド

(National Grid plc から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 17:38 UTC 版)

ナショナル・グリッド
National Grid plc
種類 公開会社
市場情報 LSENG
NYSENGG
本社所在地 イギリス
WC2N 5EH
1-3, Strand, ロンドン
設立 1990年 (34年前) (1990)
業種 電力・ガス
代表者 ジョン・ペティグルー (CEO)
外部リンク コーポレートサイト(英語)
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ナショナル・グリッド: National Grid plc)は、イギリスロンドンに本拠を置く、送電およびガス供給事業者。イングランド・ウェールズアメリカ合衆国北東部を事業対象とする。ロンドン証券取引所ニューヨーク証券取引所に上場している(LSENGNYSENGG)。

沿革

ナショナル・グリッド設立以前、イングランドとウェールズの電力事業は、国営電力会社のCentral Electricity Generating Board(CEGB)の統括下に置かれていた。1990年にCEGBは解体され、発電事業はPowerGen2004年にドイツのE.ONが買収)、National Power2001年に2社に分割され、ドイツのRWEとフランスのGDFスエズ(現在のエンジー)がそれぞれ買収)、Nuclear Electric(現在のEDFエナジー)の3社が、送電事業はナショナル・グリッドが、配電事業は12の地域配電事業者(Public electricity supplier、PES)が受け持つこととなった[1]。ナショナル・グリッドは1995年12月、ロンドン証券取引所上場企業となった[2]

2000年、ナショナル・グリッドは、アメリカのNew England Electric Systemを買収[3]2002年1月に、ニューヨーク州北部に本拠を置くNiagara Mohawk Power Corporationを買収した[2]。2002年10月、イギリスのガス供給事業者であったLattice Group plcBG Groupからのスピンオフ企業で、旧ブリティッシュガスの分割企業であるTransco plcの親会社)を買収、2005年に同ガス事業をナショナル・グリッドの一部としてリブランド化した[4]2006年2月、ニューヨークに拠点を置くアメリカ第5のガス供給事業者KeySpan Corporationを買収した[5]

2007年に、オランダの送電事業者TenneTとのジョイント・ベンチャーにより、European super grid計画の一端として、ロッテルダム近郊のMaasvlakteとイングランドを繋ぐ海底ケーブルBritNed工事に着手[6]2011年4月に開通させた[7]2015年4月、景観に配慮した次世代型の鉄塔T-pylon」を開発・実用化した[8]

ネットワーク

イギリスでは、地上および地下埋設合計で9,000km以上の送電網および7,000km以上のガスパイプラインを保持しており、アメリカでは、ニューヨーク州マサチューセッツ州ロードアイランド州で14,000km以上の送電網および57,000km以上のガスパイプラインを保持、買収企業をリブランド化の上、事業を行っている。アメリカ事業の拠点は、マサチューセッツ州のウォルサムに置かれている。売上としては、アメリカがイギリスの2倍以上となっている[9]

脚注

出典

  1. ^ 電力会社の海外展開~その1” (PDF). 電気学会 (2005年9月). 2016年10月10日閲覧。
  2. ^ a b Our history” (英語). ナショナル・グリッド. 2016年10月10日閲覧。
  3. ^ Another US buy for National Grid?” (英語). 英国放送協会 (1999年1月26日). 2016年10月10日閲覧。
  4. ^ From Transco (Part of BG Plc) to National Grid” (英語). ナショナル・グリッド. 2016年10月10日閲覧。
  5. ^ National Grid completes KeySpan acquisition” (英語). ロイター (2007年8月24日). 2016年10月10日閲覧。
  6. ^ New cable to link UK and Dutch power grids” (英語). ロイター (2007年5月22日). 2016年10月10日閲覧。
  7. ^ Dutch, U.K. Regulators Approve Britned Power Cable Trading” (英語). ブルームバーグ (2011年2月24日). 2016年10月10日閲覧。
  8. ^ 鉄塔マニアにとってはちょっともの足りない感じだけどなかなかスリムで未来的デザイン 英ナショナル・グリッド、次世代デザインの送電鉄塔「Tパイロン」建設”. アスキー (2015年4月10日). 2016年10月10日閲覧。
  9. ^ Annual Report 2019/2020” (PDF) (英語). ナショナル・グリッド. 2020年8月21日閲覧。

外部リンク




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