Microsoft Studiosとして(2011–2019)
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「Xbox Game Studios」の記事における「Microsoft Studiosとして(2011–2019)」の解説
2011年6月のElectronic Entertainment Expo 2011までに、Microsoft Game StudiosはひっそりとMicrosoft Studiosに改名された。その後2011年にMicrosoft Studiosは「Twisted Pixel Games」を買収した。2011年12月上旬には、Microsoft Studiosは最新のソフトウェア配信プラットフォームを使用して同スタジオの過去のWindows向けカジュアルゲーム(WindowsソリティアやMSN Gamesなど)を刷新する部門「Microsoft Casual Games」を立ち上げた。 2012年、元ソニーワールドワイドスタジオの責任者であるフィル・ハリソンが、Microsoft EuropeおよびIEBの責任者としてマイクロソフトに入社した。Microsoft Studiosは、『Tentacles』と『Max & the Magic Marker』のデベロッパー「Press Play」を買収した。彼らはまた、イギリスのロンドンに新しい開発スタジオを発表した。2012年後半、マイクロソフトはKinectファミリータイトルの『Project Columbia』がキャンセルされたため、Microsoft Game Studios Vancouverを縮小し、ポートフォリオの評価により、Free to Play作品の『Microsoft Flight』の継続的な開発が中止されたと発表した。縮小されたバンクーバースタジオは「BlackTusk Studios」に改称され、 Haloと同様のフランチャイズ構築タイトルの制作が任務となっている。 2013年、マイクロソフトはタブレット、モバイル、テレビ向けのクラウドベースのゲームを開発する欧州スタジオ「Lift London」を設立し、2014年にはDeveloper and Platform Evangelism(DPE)部門内に新しい「ディープテック」チームを立ち上げた。この新チームは社外のトップクラスの開発者と協力して、マイクロソフトプラットフォームを基盤とする次世代アプリケーションの構築を任務とする。 マイクロソフトの次世代ゲーム機「Xbox One」の開発の多くを監督していたドン・マトリックが、発売前の2013年7月に退社し、ジンガのCEOに就任した。マトリックの後任には、マイクロソフトの組織再編成で誕生した、Xboxハードウェア部門とMicrosoft Studiosの両方を監督する新組織「Devices and Studios Engineering Group」のリーダーに任命されたJulie Larson-Greenが就いた。 2014年初頭にはMicrosoft Studiosはゲーム『State of Decay』のパブリッシング契約を開発元のUndead Labsと結び、Epic Gamesから『Gears of War』シリーズの権利を取得し、Big Huge Gamesの『ライズ オブ ネイション』フランチャイズのIPを取得した。Microsoft Studiosは『Gears of War』をBlack Tusk Studios(2015年にThe Coalitionにブランド名変更)に割り当てた。 約6か月間Microsoft Studiosの責任者を務めていたジェイソン・ホルトマンが2014年2月に退職し、フィル・スペンサーが後任に就いた。2014年7月、Xbox Entertainment Studiosが数か月の内に閉鎖されることが発表され、10月29日までに閉鎖が完了した。 Microsoft Studiosによる最も重要な買収の1つが2014年後半の『マインクラフト』のデベロッパー「Mojang」買収である。マイクロソフトはスタジオ買収に25億ドルを投じ、買収契約は11月に完了し、スタジオの主要な創業者であるマルクス・ペルソン、ジェイコブ・ポーザー、Carl MannehはMojangを退社した。買収の結果、ペルソンの個人純資産は約13億ドルになった。Microsoft Studiosは、ライバルのゲーム機PlayStationを含む複数のプラットフォームで『マインクラフト』を利用できるようにすることを約束した。2020年にスタジオのコーポレートバイスプレジデントのマット・ブーティは、Mojangの買収は後の買収のテンプレートとして機能したと述べており、Mojangはマイクロソフト社への統合が限定された「アンプラグドスタジオ」として運営され、Mojangの通常の日常業務の中断を最小限に抑え、スタジオの自由を妨げなかった。 2015年3月4日、マイクロソフトは更なるゲーム開発のためにイギリスを拠点とするスタジオLift LondonとSoho Productionsの統合を発表した。統合スタジオはLift Londonの名前で引き続き運営される。3月7日、MicrosoftはGame Developers Conferenceで、HoloLensのゲームがXbox Oneに登場すると発表した 。3月9日、マイクロソフトはクドウ・ツノダの役割が拡大し、Press Play、Lift London、新たな社内スタジオ「Decisive Games」などのスタジオの新スタジオチームリーダーになることを発表した。Decisive Gamesは以前、Xbox OneとPC向けの「愛されるストラテジーゲーム」の仕事のための採用を行っていると求人情報に記載していたが、ファーストパーティスタジオとしてのチームの存在を公に認めたのは今回が初となる。 2015年9月、傘下のTwisted Pixelが独立し、再び独立系スタジオに移行すると発表した。 クドウ・ツノダは、HoloLensやMicrosoft Edgeの開発、および音声やジェスチャーなどの人間の対話手段を改善できるその他のプロジェクトのために、2015年11月にXbox部門を去った。Microsoft Studiosでのツノダの指導的役割はHanno LemkeとShannon Loftisが担う。 2016年3月にマイクロソフトは、2つの主要プロジェクト(Lionheadの『Fable Legends』とPress Playの『Project Knoxvile』)の開発をキャンセルし、その後数か月で両スタジオを閉鎖した。同じ頃、Microsoft StudiosのWebサイトが更新され、BigPark、「Good Science Studio」、「Leap Experience Pioneers」(LXP)、「Function Studios」「State of the Art」(SOTA)などのスタジオが閉鎖されたことが示され、Microsoft Studiosは過去数年間でそれらすべてが他のMicrosoft Studiosチームに統合されたことを明らかにした。 2017年9月、スペンサーは上級幹部チームの一員に昇格し、「ゲーミング担当エグゼクティブバイスプレジデント」の肩書きを得た。2018年1月、マット・ブーティが『マインクラフト』ゲーム事業のリーダーからMicrosoft Studiosのコーポレートバイスプレジデントに昇格した。 E3 2018期間中の2018年6月10日にマイクロソフトは「Ninja Theory」「Playground Games」「Undead Labs」「Compulsion Games」の買収を発表したほか、カリフォルニア州サンタモニカに元クリスタル・ダイナミックススタジオヘッドのダレル・ギャラガーが率いる新スタジオ「The Initiative」の開設も明らかにした。Microsoft Studiosは11月にObsidian EntertainmentおよびinXile Entertainmentの買収も発表した。
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