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MG 17 機関銃

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/23 01:45 UTC 版)

MG 17 機関銃
MG 17 機関銃
MG 17 機関銃
種類 航空機関銃
製造国 ドイツ国
ナチス・ドイツ
設計・製造 ラインメタル
年代 第二次世界大戦
仕様
口径 7.92mm
使用弾薬 7.92x57mmモーゼル弾
作動方式 ショートリコイル 回転ボルト式
全長 1,175mm
重量 10.2kg
発射速度 1,100-1,200発/分
銃口初速 905m/s(AP弾「SmK L'spur」)
855m/s(曳光弾
歴史 
配備先 ドイツ空軍
関連戦争・紛争 第二次大戦
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MG 17 機関銃(MG 17 きかんじゅう、ドイツ語: Maschinengewehr 17)は、1933年ドイツラインメタル社が開発した固定式の航空機関銃である。

第二次世界大戦以前からドイツ空軍航空機に多数搭載され、旋回式として他にMG 15があった。

概要

MG 17はスイスのゾロターン(英語読みでソロサーン)社製で、ラインメタル社も裏で開発に係わっていたMG 30から発展したもので、作動方式は同じであったが、箱形弾倉だったものが、ヴェルサイユ条約で禁止されていたベルト給弾方式に変更されている。

再軍備を始めたドイツ空軍航空機の固定機関銃として採用され、航空機と共に他国に輸出も行われている。

しかし、このクラスの機関銃は航空機用として威力不足と見なされるようになり、Bf 109E戦闘機では主翼武装MG FFに変更され、1941年には機首固定式・旋回式としてMG 131が採用されたが、一部の機体では終戦まで用いられている。

旋回式のMG 15は以前から空軍地上部隊の装備としても使われていたが、MG 131に更新され余剰となったMG 17も、即製の銃架(ラフェッテ)に載せられ、地上部隊で使用された。(外部画像リンク)

日本におけるMG 17

昭和13年(1938年)、大日本帝国陸軍では少数を輸入、ヴィッカース系の八九式固定機関銃の後継となる、九八式固定機関銃の名で仮制式とした。

当時ドイツでは旧型扱いのMG 17であったが、それまでに使用されていたものと比べて発射速度が高いことが評価され、輸入品をもとに国産化が進められたが、国産のばねの品質が劣り、プロペラ同調不良が多発したため、実際には量産されなかった。なお、輸入されたMG 17はキ43(一式戦闘機「隼」)の試作1-3号機に搭載されていた。

搭載機

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Bf 109 EBf 109 Eは、ダイムラー・ベンツ DB 601 Aを搭載した機体で、第二次世界大戦初期の主力機となった。E-1は機首上面と主翼にMG17を合計4門装備した。E-2型はMG FFをモーターカノンとして装備したが機首上面のMG17共々振動問題を克服できず、後に続くE-3型ではMG FFは翼内装備となった。E-4型にはMG FF/Mが装備され強装薬の薄殻榴弾の使用能力を得、バトルオブブリテンが始まると共に以前の型式もE-4型に改装された。E-5はE-3型の、またE-6型はE-4/N型の偵察型として生産され、共にMG FFを外してカメラとMG17を2門装備していた。バトルオブブリテンで航続距離の短さが問題となり、300Lの増槽が装備可能なE-7型が生産されて40年8月の下旬に戦線投入された。E-4型とE-7型には出力向上させたDB 601 Nも使用され、それぞれE-4/NとE-7/Nと呼ばれた。E-8型はE-1型に増槽を装備できるよう改造した型で、E-9型はE-7/Nの偵察型としてMG FF/Mを外してカメラを搭載した型だった。E-1とE-4型には派生型の戦闘爆撃機仕様のE-1/B、E-4/B、E-4/BNが存在し、E-7/NにはGM-1を装備したE-7/NZが存在した。Bf 109 FBf 109 Fは、ダイムラー・ベンツ DB 601 N及び改良されたDB 601 Eエンジンが搭載された機体。大きな性能向上を果たし、中期の主力機となった。空気抵抗を減少させる設計に刷新された。この型式にいたってようやくモーターカノンの搭載が可能となった。Bf 109 G
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