CIAL桜木町
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 01:56 UTC 版)
「CIAL」も参照 高架下を利用したJR桜木町駅併設の商業施設として「CIAL桜木町(シァル桜木町)」が2014年7月16日に開業した。JR東日本のグループ会社である横浜ステーシヨンビルが管理・運営(店舗部分)している。 開発コンセプトは「横濱 ノスタルジック REVUE」とし、横浜の歴史的な「明治レトロ」「大正ロマン」の雰囲気を取り入れた施設を目指している。建物の外観デザインはみなとみらい側が白を基調に開放感のあるガラス張りとしており、初代駅舎の特徴的な三角屋根を表現している他、船のマストに見立てた天蓋(キャノピー)も施され、“港町横浜”らしさを表現している。一方、野毛側はレンガ調のタイルや飾り窓により鉄道発祥の地としての歴史感を表現しており、夜間には壁面を柔らかく照らすライトアップも実施されている。この他、野毛側の建物の前にはかつての横浜駅の駅舎をイメージしてレンガが敷き詰められた「桜木町駅西口広場」も整備され、当施設の開業と同時にオープンしている。 当施設は北改札正面の「紅葉坂ギャラリー」、みなとみらい側の「YOKOHAMA BAZAR」、野毛側の「停車場ビュッフェ」、南改札正面の「横濱情報プラザ」という四つのゾーンで構成され、開業時には35店舗が入居している。 各ゾーンの特徴 各ゾーンにおけるテナントの詳細は、公式サイト内「フロアガイド」を参照。 紅葉坂ギャラリー:当施設で最も広く、飲食店の他にデリや惣菜、ドラッグストアなどを揃え日常生活にも便利な店舗構成となっている。名称は紅葉坂に由来する。 YOKOHAMA BAZAR:オリジナルバッグで有名なキタムラの他に雑貨、オープンカフェなどが入っている。名称は明治後期に存在した伊勢佐木町の勧工場、「横濱館」の正面入口に掲示されていたサインに由来する。 停車場ビュッフェ:1900年(明治33年)に創業したそば屋の「川村屋」など、横浜の老舗・銘店とされる飲食店が並んでいる。名称は当駅の前身である初代横浜駅がこの付近にあったことから、当時(明治時代)、列車の停車駅を指していた「停車場」という言葉に由来する。なお、2階には駅関連施設が入っているため、テナントは1階がメインである。 横濱情報プラザ:クロークサービス(手荷物預かり等)を併設する観光案内所の他に、横浜の土産品を揃える横濱銘品館やコンビニ、書店が入る。 紅葉坂ギャラリー YOKOHAMA BAZAR(中央のテナントはスターバックスコーヒー) 停車場ビュッフェ(中央のテナントは川村屋) 横濱情報プラザ 別館の開設(2020年6月開設) 南側へ延伸し、新南口(市役所口)改札が設置された駅舎の隣接地には複合ビル「JR桜木町ビル」が2020年6月に開業したが、低層部に店舗・子育て支援施設、旧横濱鉄道歴史展示「旧横ギャラリー」などからなる「CIAL桜木町 ANNEX(アネックス)」を開設している(前述参照)。 1階のエントランスホールにある旧横濱鉄道歴史展示「旧横ギャラリー」では、かつてこの地(旧横浜駅)から発着し大正時代に現役を引退した国鉄110形蒸気機関車 (SL) を、英国の資料や専門家の協力を基に復刻された木製の客車などと共に展示している。
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