AMD_Athlon_IIとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > AMD_Athlon_IIの意味・解説 

Athlon II

(AMD_Athlon_II から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/11 10:37 UTC 版)

Athlon II
Athlon II X4 630
生産時期 2009年6月から
販売者 AMD
設計者 AMD
生産者 GF
プロセスルール 45nm から 32nm
アーキテクチャ x86
マイクロアーキテクチャ K10
命令セット AMD64
コア数 1から4
(スレッド数:1から4)
ソケット Socket AM3
Socket FM1
コードネーム Sargas
Regor
Rana
Propus
Llano
前世代プロセッサ Athlon 64 X2
Athlon 64
次世代プロセッサ AMD APU
Athlon X4
Athlon X2
テンプレートを表示

Athlon II(アスロン ツー)は、アドバンスト・マイクロ・デバイセズが2009年6月2日に発表した[1]x86_64互換のマイクロプロセッサである。

モバイル向けのAthlon IIについてはTurion IIを、Athlon II NeoについてはTurion II Neoを、それぞれ参照。

概要

Athlon II は Phenom II をベースに作られているが、L3 キャッシュを搭載していない[2][3][4]。そのため、同周波数の Phenom II より処理能力は低下するものの、発熱と消費電力が軽減されている。

Athlon II では、デュアルコア CPU の Athlon II X2 の他、Athlon ブランド初となるクアッドコア CPU の Athlon II X4、トリプルコア CPU の Athlon II X3 が発表・発売されている。

そのほか、Fusion APUのコアからGPUを無効化した、Socket FM1版のAthlon IIやSocket FM2版のAthlonが存在する[5][6]。Fusion APUと異なりGPUが搭載されていないため、使用するにはSocket FM1(またはSocket FM2)のマザーボードにビデオカードが必須となり、マザーボード上のモニター接続端子は使用できない。Athlonの名を冠しており、モデルナンバーもPropusコア製品からの続番だが、内部構造は大幅に異なる別のCPUといえる。

デスクトップ向けラインナップ

K10 世代

Propus
Propus
ブランド 型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ HT
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Athlon II X4 650 4 (4) 3.2 2 95 DDR3-1333
DDR2-1066
2000
645 3.1
640 3.0
635 2.9
630 2.8
620 2.6
620e 45
615e 2.5
610e 2.4
605e 2.3
600e 2.2
Rana
Rana
ブランド 型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ HT
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Athlon II X3 460 3 (3) 3.4 1.5 95 DDR3-1333
DDR2-1066
2000
455 3.3
450 3.2
445 3.1
440 3.0
435 2.9
425 2.7
425e 45
420e 2.6
415e 2.5
405e 2.3
400e 2.2
Regor
Regor
ブランド 型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ HT
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Athlon II X2 280 2 (2) 3.6 2 65 DDR3-1066
DDR2-1066
2000
270 3.4
265 3.3
260 3.2
255 3.1
255e 45
250 3.0 65
250e 45
245 2.9 65
245e 45
240 2.8 65
240e 45
235e 2.7
270u 2.0 25
260u 1.8
250u 1.6
220 2.8 1 65
215 2.7
210e 2.6 45
Sargas
Sargas
ブランド 型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ HT
(MHz)
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Athlon II 170u 1 (1) 2.0 1 20 DDR3-1066
DDR2-800
1800
160u 1.8
Llano
Llano
ブランド 型番 CPU TDP
(W)
対応メモリ
コア数
(スレッド数)
クロック
(GHz)
L2キャッシュ
(MB)
Athlon II X4 651K 4 (4) 3.0 4 100 DDR3-1866
651
641 2.8
638 2.7 65
631 2.6 100
Athlon II X2 221 2 (2) 2.8 1 65 DDR3-1600

脚注

  1. ^ 「Phenom II X2 550 BE」&「Athlon II X2 250」レビュー掲載。“キャッシュ効果”でコストパフォーマンスは上々”. 2025年2月1日閲覧。
  2. ^ L3キャッシュレスのクアッドコア「Athlon II X4」”. 2025年2月1日閲覧。
  3. ^ L3キャッシュレスのバリュートリプルコア「Athlon II X3」”. 2025年2月1日閲覧。
  4. ^ ただしX4 620とX4 630にはPropusコアプロセスではなくL3キャッシュが搭載されている (無効化されている) Deneb コアのプロセスで製造されている製品が混在していると、当時 AMD 日本マーケティング本部に在籍していた 「兄貴」 のブログにも記されていた。 ちなみに、Deneb コア Athlon II の流通量や仕向け地は公表されておらず、また、もし Deneb コアが見つかったとしても、この L3 キャッシュの有効化はできないともアナウンスされている。
  5. ^ Fusion APU「A6」の新モデルとSocket FM1版「Athlon II」が発売”. 2025年2月1日閲覧。
  6. ^ Athlonの新モデルが久々に登場、「Athlon X4 870K」が発売”. 2025年2月1日閲覧。

関連項目

外部リンク


「AMD Athlon II」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「AMD_Athlon_II」の関連用語

AMD_Athlon_IIのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



AMD_Athlon_IIのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのAthlon II (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS