Socket_754とは? わかりやすく解説

Socket 754

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/23 10:45 UTC 版)

Socket 754
ソケット形式 PGA-ZIF
チップ形状 OPGA
接点数(ピン数) 754
FSBプロトコル HyperTransport
FSB周波数 800 MHz
電圧範囲 0.8 - 1.55 V
採用プロセッサ #採用製品を参照
前世代 Socket A
Socket 563
次世代 Socket 939
Socket S1

この記事はCPUソケットシリーズの一部です

Socket 754は、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)がAthlon XPプラットフォーム(Socket 462、またはSocket Aと呼ばれる)の後継として開発したCPUソケットである。Socket 754はAMD64(新規開発された64ビット命令セット)をサポートした最初のソケットである。

Socket 754を使用した最初のプロセッサは、2003年の前半に市場に投入された。Socket 754は、デスクトップ向けのSocket AM22006年5月23日に投入され、モバイル向けのSocket S1が投入されたことで、徐々に終息した。

概要

Socket 754はAMDのAthlon 64デスクトッププロセッサ専用のソケットであった。その後、新しいソケットレイアウトのSocket 939Socket AM2が導入されたことで、Socket 754 はAthlon 64Sempronプロセッサを使用するための、低価格向けソケットとなった。Socket 754は、Socket 939と比較するといくつかの違いがある。

  • シングルチャネルメモリコントローラ(64ビット幅)で、最大3枚のDIMMをサポート。(デュアルチャネルをサポートしない)
  • より低いHyperTransportの速度。(800MHz双方向、16ビット幅、アップ/ダウンストリーム)
  • より低い実効データ帯域。(9.6GB/s)
  • より低いマザーボードの製造コスト。

AMDはSocket 754をデスクトップ向けの低価格プラットフォームとして宣伝し、ミッドレンジ/ハイエンドユーザにSocket 939(その後ではSocket AM2)を使用することを推奨したが、Socket 754はモバイル向けのハイエンドソリューションとして使用された。HP zv6000シリーズを除いて、Socket 939用のAthlon 64プロセッサが、モバイル向けとして発売されていなかったためである。最近では、デュアルコアプロセッサとDDR2 SDRAMをサポートすることで、Socket S1がモバイル向けのSocket 754を置き換える予定である。

採用製品

CPU
チップセット
  • ATI
    • Radeon Xpress 200, 200M
  • NVIDIA
    • nForce3 150, 250
    • nForce3 Go 150
    • nForce4 4X, SLI
    • GeForce 6100, 6150
    • nForce3 Professional 150, 250
  • ULi (NVIDIA)
    • M1689, M1697
  • SiS
    • 755, 760, 756, 761
  • VIA
    • K8T800, K8M800, K8N800, K8T890, K8M890, K8N890

関連項目


Socket 754

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 03:34 UTC 版)

Athlon 64」の記事における「Socket 754」の解説

Socket 754(ソケット-)は、マザーボード用のCPUソケット規格のひとつ。754個の電気的接点有するピンホールがある。2003年9月Athlon 64シリーズ発表と共に登場した対応するプロセッサAthlon 64SempronTurion 64DDR SDRAMメモリサポートしアクセスはシングルチャネルである。当初ワークステーション / サーバ向けの Socket 940 Opteron共存するパフォーマンスデスクトップ向けプラットフォームであったが、わずか半年ほど後の2004年4月デュアルチャンネル対応するAthlon 64Socket 939プラットフォーム発表された。これ以後もSocket 754に対応したAthlon 64投入はされていたものの、パフォーマンスデスクトップでSocket 754の商品価値維持できた期間は短いものとなったその後メインストリームおよびモバイル向けプラットフォームとしてSocket 939共存する形となり、プラットフォームとしての寿命後継Socket 939より長いもとなった

※この「Socket 754」の解説は、「Athlon 64」の解説の一部です。
「Socket 754」を含む「Athlon 64」の記事については、「Athlon 64」の概要を参照ください。

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