2代目・B20、30系(1982年 - 1992年)
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「トヨタ・コースター」の記事における「2代目・B20、30系(1982年 - 1992年)」の解説
1982年(昭和57年)5月、フルモデルチェンジされ2代目が登場する。このモデルより、ロングボデーやオートマチックトランスミッション(1985年10月)もラインナップされる。 全車の前輪がトーションバー・スプリングを用いたダブルウィッシュボーン式サスペンション(独立懸架)となり、最上級となるEXグレードにはエアサスペンションが新たに採用された。又、スタンダード、幼児車を除き、角形4灯ヘッドランプが採用された。 直列6気筒エンジンがメインとなり、ランドクルーザーに搭載されていた、直列6気筒OHV・4,000 cc、渦流室式の2H型ディーゼルエンジンと、その直噴・ターボ版の12H-T型(1985年〈昭和60年〉10月追加)がコースターにも設定された。他に、直列4気筒 OHV・3,400 cc・渦流室式ディーゼルの3B型、直列4気筒 OHV・3,700 ccの直噴ディーゼル14B型(1988年8月追加)、直列4気筒 OHC・ 2,400 ccガソリン22R型と合わせ、5機種のラインナップとなった。 客用ドアは、従来からの折り戸に加え、国産マイクロバスでは初となるグライドドア(アウタースイング式プラグドアのトヨタでの呼称)を設定、どちらも自動・手動切替式とした。 他社に先駆けて、これら一連の装備の採用で、コースターの商品性は大きく向上した。 1984年(昭和59年)8月、普通貨物登録の「ビッグバン」を追加。普通免許(当時)での運転が可能なよう座席を9名とし、車室後半を1.25t積みの荷室に充て、バックドアは荷役に都合の良い観音開きとした。2007年(平成19年)6月以降は運転免許制度改正に伴い、ロングボディーは車両総重量が5 tを超えて中型自動車となるため、新普通免許での運転は出来なくなった。さらに、2017年3月12日以降は、標準、ロングとも、準中型自動車となるため、準中型免許(標準は5トン限定でも可)でも運転できるようなった。 1990年(平成2年)1月、マイナーチェンジ。6気筒ディーゼルエンジンをH系から、OHC・4,200 cc渦流室式の1HZ型と、同じく直噴式ターボ過給の1HD-T型へ変更し、平成元年排出ガス規制に適合(型式の排ガス記号:U-)。ボディーのカラーリングも変更された。 特装車として、キックアップルーフで後部座席天井に傾斜付きのガラス窓が設けられた「パノラマサルーン」が存在した。架装は北村製作所。 2代目コースター三和交通パノラマサルーン 2代目コースター札幌第一観光バス立席客を考慮した三方シート・ハイルーフ仕様 2代目コースター 標準ボデー (香港ミニバス)
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