1991年の中日ドラゴンズとは? わかりやすく解説

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1991年の中日ドラゴンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 13:56 UTC 版)

1991年の中日ドラゴンズ
成績
セントラル・リーグ2位
71勝59敗1分 勝率.546
本拠地
都市 愛知県名古屋市
ナゴヤ球場
球団組織
オーナー 加藤巳一郎
経営母体 中日新聞社
監督 星野仙一
選手会長 小松辰雄
« 1990
1992 »

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1991年の中日ドラゴンズ(1991ねんのちゅうにちドラゴンズ)では、1991年の中日ドラゴンズにおける動向をまとめる。

この年の中日ドラゴンズは、星野仙一監督の5年目のシーズンである。

概要

就任5年目を迎えた星野監督は「もう一度優勝する」と意気込んで広島長嶋清幸音重鎮山田和利との交換で獲得し、さらにシーズン途中にはオリックス南牟礼豊蔵川畑泰博で獲得するなど戦力を再編。それ以外では矢野輝弘スコット・アンダーソンを獲得するなど、落合博満宇野勝らのベテランと立浪和義種田仁らの若手を融合させる野球を目指した。

コーチングスタッフには、一軍投手コーチにロッテオリオンズ投手コーチ時代、落合のよき相談相手だった佐藤道郎、一軍内野守備走塁コーチには、阪急ブレーブスOBが多く在籍する中、オリックスを退団した同級生で同期の大橋穣を招聘した。

開幕カードの巨人戦は2連勝で勝ち越したが6月頃までは6月18日の後述のサヨナラホームランを打った彦野利勝が故障離脱するアクシデントもあり、開幕から大型連敗を繰り返した阪神を除いた5球団で首位の入れ替わりが目立つ団子状態から抜け出せないままでいた。7月19日の巨人戦で中村武志の同点満塁ホームランとサヨナラホームランなどで8点差をひっくり返して劇的勝利を収めるなどして勢いに乗り、前半戦を首位で折り返す。8月も15勝11敗と勝ち越して首位の座を守り3年ぶり優勝の声も聞かれていた。ところが、9月1日の広島戦(広島市民球場)に敗れ同一カード3連勝を逃すと、以降は失速[1]。9月10日からのナゴヤ球場での広島戦で3連敗を喫すると首位から陥落し、広島のマジックが点灯した9月24日には星野監督の辞任が発表されると1勝2敗ペースで黒星が増え、優勝をあと一歩の所で逃しシーズンを2位で終えた。投手陣はベテラン小松辰雄郭源治、若手の今中慎二の奮闘が目立ったが2年連続2ケタ勝利の西本聖が不調だった。打撃陣では新外国人のマーク・ライアル、4番の落合博満、そして彦野に代わって1番に入った立浪が活躍しそれなりの成績を収めた。星野監督の後任にはOBの高木守道が就任した。

チーム成績

レギュラーシーズン

開幕オーダー
1 立浪和義
2 仁村徹
3 ライアル
4 落合博満
5 大豊泰昭
6 長嶋清幸
7 宇野勝
8 中村武志
9 小松辰雄
1991年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 大洋 -- 広島 -- 中日 -- 中日 -- 中日 -- 広島 -- 広島 --
2位 広島 1.0 ヤクルト 0.0 ヤクルト 1.5 ヤクルト 1.0 広島 4.5 中日 3.0 中日 3.0
3位 ヤクルト 1.0 中日 2.0 巨人 5.0 広島 3.5 ヤクルト 6.0 ヤクルト 8.5 ヤクルト 7.0
4位 巨人 1.0 巨人 2.0 広島 6.0 巨人 5.0 巨人 6.0 巨人 9.5 巨人 8.0
5位 中日 1.5 大洋 2.5 大洋 12.0 大洋 13.5 大洋 16.5 大洋 13.0 大洋 10.0
6位 阪神 4.5 阪神 8.5 阪神 20.5 阪神 22.0 阪神 24.0 阪神 23.0 阪神 26.0


1991年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
優勝 広島東洋カープ 74 56 2 .569 ---
2位 中日ドラゴンズ 71 59 1 .546 3.0
3位 ヤクルトスワローズ 67 63 2 .515 7.0
4位 読売ジャイアンツ 66 64 0 .508 8.0
5位 横浜大洋ホエールズ 64 66 1 .492 10.0
6位 阪神タイガース 48 82 0 .369 26.0

オールスターゲーム1991

  • コーチ
星野仙一
  • ファン投票
与田剛
彦野利勝
  • 監督推薦
西本聖
中村武志
落合博満

出来事

選手・スタッフ

表彰選手

リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
森田幸一 新人王
落合博満 本塁打王 37本 2年連続5度目
最高出塁率 .473 2年連続7度目
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
落合博満 一塁手 2年連続4度目[注 1]
ゴールデングラブ賞
選出なし

ドラフト

順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 落合英二 投手 日本大学 入団
2位 佐々木健一 投手 徳島商業高 入団
3位 若林隆信 内野手 佐賀学園高 入団
4位 若林弘泰 投手 日立製作所 入団
5位 井手元健一朗 投手 四日市工業高 入団
6位 佐野心 外野手 いすゞ自動車 入団
7位 永川満寿 内野手 西淀川高 入団

脚注

注釈

  1. ^ 二塁手部門で2度、三塁手部門で4度受賞しており、通算10度目。

出典

  1. ^ 昇り竜が広島での1敗を境に急降下…長丁場のペナントレースにも“勝負の分かれ目” 91年の再来は見たくない”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2022年4月30日). 2022年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月16日閲覧。



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