1982年の国会答弁とは? わかりやすく解説

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1982年の国会答弁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 22:45 UTC 版)

第一次教科書問題」の記事における「1982年の国会答弁」の解説

1982年7月30日第96回国会衆議院文教委員会にて文部省鈴木勲初等中等教育局長は、「日中戦争における日本軍中国侵略が『進出』それから『進攻』という用語に変えられている」という中国からの抗議について説明求められたのに対し、「この華北への侵略というような点については、今回検定教科書精査いたしましたが、この部分についての該当当たらない」と答弁した同日衆議院外務委員会にて文部省藤村和男初等中等教育局教科書検定課長は、「表現誤りだから訂正をしなければならなかったのかどうか」と見解問われたのに対し、「ことしの春終了しました教科書検定で、日本史世界史の中で調べてみますと、原稿が『華北侵略』あるいは『全面的侵略となっておって、それに意見をつけて『華北進出』『全面的進出』というふうに改められ事例見当たらない」と答弁した。 これらの答弁は、「今年検定で『侵略』を『進出』と変えた例はいまのところ文部省調査では見当たらない」(朝日新聞7月30日)。「これまでの調べでは今回検定で『侵略』が『進出』に言い換えられた例は見つかっていないという」(毎日新聞7月30日)。「検定前も『日本軍華北進出すると…』であり、『中国への全面的侵攻開始した』である。検定変わってはいないのだ」(産経新聞7月28日)というように新聞各紙報道された。 朝日新聞は、8月14日に「『侵略』を『進出』になどと歴史教科書記述検定によって書き改めたいわゆる歴史教科書問題は、・・・」と報道した8月25日には「文部省は・・・今回検定で・・・中国側指摘しているような、日本軍華北への侵略中国への全面侵略の『侵略』を『進出』に変えた例は、いまのところ見当たらない」ことを7月30日続いて報道し、「朝日新聞社その後の調査によっても、文部省のこの発言事実認められる」と、当初華北部分については報道誤報であったことを再度確認する記事掲載した一方国会で藤村答弁以降すぐに「侵略」を「軍事行動」に書き換え東南アジア侵略」を「東南アジア進出と書き換え帝国書院版の実例があると指摘され前述のように「侵略」を「進出」に書き換えるB意見改善意見実教出版版「世界史」にも存在していたことも指摘された。以後国会で論戦は、最初に報道された「華北部分以外の侵略進出書き換えについてであった。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}つまり、華北部分についての書き換え無かったことが政府説明員の答弁確認された後は他部分書き換えを何故したかの追及変わったのである政府説明員の答弁は「用語の統一であったが、質問者は「それでは何故、ドイツ蒙古モンゴル)は『侵略』で日本は『進出』にしたのか」と詰問した。この論議果て宮澤談話出たのである。[独自研究?] なお、歴史分野における教科用図書検定では、個別教科書ごとに全体的な記述調和を取るということ教科書内の用語使用言及する改善意見」(現在の検定意見」の1部分に相当)もあった。「侵略」などの用語使用にかかわるものもそれに含まれていたと後者主張しており、1978年には検定前後で「侵略」が「進出」に変わっている具体例があることを指摘している。[要出典] 小川文相は、衆議院予算委員会で、教科書の「訂正容認」と「日中戦争侵略」との旨を発言する至った

※この「1982年の国会答弁」の解説は、「第一次教科書問題」の解説の一部です。
「1982年の国会答弁」を含む「第一次教科書問題」の記事については、「第一次教科書問題」の概要を参照ください。

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