1978年10月改正と特急増発
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「国鉄485系電車」の記事における「1978年10月改正と特急増発」の解説
1978年10月の白紙ダイヤ改正では、急行列車の特急格上げで増収を図り、特急が36本増えた代わりに急行が57本削減された。特に東北地区は利用率が高かったために増発が集中、大量の485系が必要になった。 また、首都圏対北陸を運行する「白山」「はくたか」は増発も行われると同時に信越特急「あさま」上越特急「とき」とのグリーン車連結位置の共通化・食堂車の不連結・3MG化が実施された。そのため次の車両が新造されることになるが、一部列車の増発は車両落成の遅れから1979年7月1日にずれ込んだ。 485系1000番台167両(クハ481形 - 31両、サロ481形 - 2両、MM'ユニット64組128両)を青森運転所と秋田運転区に集中配置。 サロ489形1000番台10両を金沢運転所に配置。 東北地区への1000番台集中投入により、捻出された青森運転所の在来車は、仙台運転所と金沢運転所に転出することになった。 青森→金沢転属車(44両)クハ481形6両、MM'ユニット19組38両 青森→仙台転属車(34両)クハ481形7両、MM'ユニット13組26両、サロ481形1両 さらに仙台運転所の9両編成からサシ481形をサハ481形へ置換えることになったが、同時に3MG化も実施したためにMG・CP搭載準備工事が施工されていた向日町運転所の100番台と車両交換を行った。 仙台→向日町転属のサハ481-12 - 15 向日町→仙台転属のサハ481-101 - 107仙台転入車が多いのは13両編成置換え分も含むため。 仙台転入車は1985年3月に向日町へ全車出戻り転属。 サハ481形補充のために金沢所属の16 - 19も向日町転属となった。 また逼迫する国鉄財政の中で新製費を抑えるため、不足するグリーン車や食堂車は改造で対応することになった。このため以下の改造が施工された。 サロ481形1000番台化改造:6両(南福岡電車区→秋田運転区) サシ481形1000番対応引通線追加改造:5両(金沢運転所4両・仙台運転所1両→秋田運転区) サシ489形→サシ481形1000番対応引通線追加改造:3両(金沢運転所→秋田運転区) サロ481形→サロ181形改造:3両(鹿児島運転所→新潟運転所上沼垂支所) サロ481形→サロ183形改造:4両(南福岡電車区・金沢運転所・青森運転所→新潟運転所上沼垂支所) サロ481形→サロ189形改造:3両(金沢運転所→長野運転所) さらに2年後の1980年には、北海道で使用されていた1500番台22両が札幌運転所から青森運転所に転属してくると玉突きで200番台車が青森から南福岡電車区に転属した。また仙台運転所からもクハ481形200番台2両とサロ481形1両、MM'ユニット4組8両の計11両が南福岡に転属。これらの車両は、1980年10月1日国鉄ダイヤ改正で九州地区の増発に充当された。
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