1970年代半ば-後半 パソコン用マイクロプロセッサの登場
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1970年代半ば頃からパーソナルコンピュータ(パソコン)で広く採用されたCPUが相次いで登場した。8ビットパソコンは、アメリカでは1970年代半ばから、日本では1970年代末から本格的に登場した(パーソナルコンピュータ史を参照)。 1974年4月 インテル 8080 発表コンピュータ用途を意識した8ビットCPU。従来のCPUは制御装置など組み込み用途を意識していた。 1974年 モトローラ 68008ビットCPU。モトローラ初のマイクロプロセッサ。日立の 8ビットパソコンで採用された。 1975年 モステクノロジー 6502 発表。※出荷は1976年8ビットCPU。モトローラ 6800 の派生マイクロプロセッサ。シンプル化による高速化を指向し、アキュムレータが一本しかないという特徴的な設計。当時としては破格の安値で売り出され、Appleの Apple II 、コモドールのPET2001など北米のパソコンに多く採用される。また、6502の派生型CPUが任天堂ファミリーコンピュータ(ファミコン)で使用された。 1976年6月 テキサス・インスツルメンツ TMS9900初期の代表的な16ビットCPU。複数電圧が必要、クロックの供給方法が特殊(4相)という、ハードウェア的に使いづらいところがあった。 1976年7月 ザイログ Z80 発表。インテル 8080上位互換の 8ビットCPU。命令体系の拡張、5V単一電源で動作など、8080よりは格段に使いやすかった。シャープのMZシリーズや NEC のPC-8000シリーズ、PC-8800シリーズなど、日本の代表的な 8ビットパソコンで採用された。また、家電製品のCPUとしても大量に使用された8ビットCPUの傑作でもある。とても多くの派生品がある。2018年現在でもパチンコの制御などで利用されている。 1978年6月 インテル 8086発表16ビットCPU。DOSパソコン、現在の Windows パソコンのCPUの先祖にあたる。x86系という言葉は8086とその後継CPUのことを指し、後に80286、 80386、486、Pentium などが登場する。これらの後継CPUは上位互換を保っている。 1979年5月 インテル 8088発表8086 の外部バスを 8ビットにした廉価版CPU。1981年8月に登場したIBM PCで採用された。日本では初期の 16ビットパソコンによく採用された。 1979年 モトローラ 6809いわゆるミニコンピュータクラス用CPUのアーキテクチャを意識した 8ビットMPU。究極の8ビットCPUと評されることもある。日立、富士通などの 8ビットパソコンで採用されたほか、アーケードゲームに多く採用された。また、派生CPUはコントローラー用途として広く利用された。
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