後継CPU
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「Pentium Pro」の記事における「後継CPU」の解説
Pentium ProはCPUコアと2次キャッシュメモリを同一のパッケージ上に搭載したことが足枷となり、歩留まりが悪く(コア、キャッシュ双方の不良率が同じであったとしても、単純計算で1チップ構成CPUの2倍の不良率となる)、製造コストは高止まりした。この問題を解決するため、後続製品のPentium II、Celeronではパッケージ形状が変更され、Socket 8の代わりにSlot 1を使用した。 1997年5月に発売されたPentium IIは2次キャッシュメモリをCPUコアと同一基板上に搭載した。2次キャッシュメモリの動作クロックは、CPUコアの1/2。この製品のパッケージ形状はSingle Edge Connector Cartridge(SECC)と呼ばれた。 1998年4月に発売されたCeleron(Covington)は、2次キャッシュメモリを省略した。また、1998年8月に発売されたCeleron(Mendocino)は、容量を削減した2次キャッシュメモリをCPUコア内に搭載した。これらの製品のパッケージ形状はSingle Edge Processor Package(SEPP)と呼ばれた。 結局、Socket 8に対応するCPUは、Pentium Proとそのオーバードライブプロセッサ以外には発売されなかった。 Pentium IIは、16ビットコードの処理速度をPentium Proより改善し、MMXをサポートしていた。Pentium IIが登場すると、デスクトップパーソナルコンピュータ用のPentium ProはPentium IIによって置き換えられた。しかし、Pentium Proが4 CPUまでのSMPをサポートしていたのに対し、Pentium IIは2 CPUまでのサポートであったため、Pentium IIの登場後も、サーバ向けには1998年6月にPentium II Xeonが登場するまでPentium Proが使用された。
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後継CPU
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ザイログ自身の開発による上位互換CPUを以下に示す。 Z180 日立が開発したHD64180ZについてザイログがセカンドソーサとなったZ64180の改良品。HD64180Z/Z64180とは仕様が微妙に異なる。Z80180やZ8S180がある。 Z800 Z80を16ビットCPUとして大幅に拡張するとともに周辺チップを集積したもの。命令体系拡張として、乗除算命令の追加、16ビットオペランド命令の増強、PC相対アドレッシングモードやSP相対アドレッシングモードの拡充などを行い、また従来隠し命令となっていたIX、IYレジスタを分割操作する命令などが公式にサポートされる。システムとしてはユーザーモード・スーパーパイザーモードの区別を持ち、内蔵MMUによるメモリ保護機能が提供される。256byteのRAMを内蔵し、ローカルメモリとして使用する他に、キャッシュとして使用することも可能である。外部バスは従来のZ80と互換性の高い8ビット幅のZ80-BUSと、16ビット幅のZ-BUSを選択することが可能で、またMMUの機能により512KBアドレス空間と16MBアドレス空間が選べる。このバスの種別とサポートするアドレス空間の種別により4つの製品 (Z8108,Z8116,Z8208,Z8216) が計画された。のちにC-MOS化されたZ280に引き継がれた。 Z280 あまり採用される事無く、消え去った。ほとんど生産されなかったZ800をCMOS化したもの。Z800のZ-BUSインターフェース・16MBアドレス空間サポート版であるZ8216の仕様をおおよそ引き継ぎ、起動時にコンフィギュレーションで他のバージョンの仕様もサポートする。 Z380 1993年2月5日に発表されたZ80互換の32ビットCPU。レジスタは従来の汎用レジスターに加えて16ビット追加部分を含めたグループが4バンク存在する。4GBのアドレス空間をリニアにアクセス可能。DRAMリフレッシュコントローラやINT0~3の割込みが追加されている。Z8000との互換性はない。 eZ80 3ステージ命令パイプラインを導入し、同一クロックのZ80に対して約3倍のパフォーマンスを持つ。最大クロックスピードは50MHz、アドレスレジスタを24ビットに拡張しており、16MByteアドレッシング可能。Rabbit 2000/3000/4000/5000と同じく現行商品である。
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