1970年代以降、ネットの変動・NNNとの関係
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「山口放送」の記事における「1970年代以降、ネットの変動・NNNとの関係」の解説
※テレビ山口と山口朝日放送の英表記の小文字変更は2005年以降のため、この項では開局当時の大文字を使用する。 1970年4月、テレビ山口が開局した。同局はTBSテレビ系列メインのフジテレビ系列およびNET(現テレビ朝日)系列のトリプルネットとして開局したため、以降、山口放送では日本テレビを中心に、テレビ山口の編成から漏れたフジテレビ・NET・TBSテレビの番組も放送する形態となった。 1972年1月、『NNNニュース』大改編に伴い、18時台の『テレビ夕刊』(第2世代、12分)を軸に昼前、午後にそれぞれ、『KRYニュース』をおいた。 1975年6月、山口県出身の佐藤栄作元首相が死去した際、山口放送はNNNキー局の日本テレビに報道特別番組の制作を打診したが、当初はNNNでの報道特番制作の予定はなかった。この間に早々とFNN(フジテレビ系)で2時間の報道特番が放送されることが決定し、山口放送は「FNN特番のネットを了解してほしい。その際にニュースのネットを求められれば応ぜざるを得ない」旨を申し合わせのうえ伝えた。これを受けた日本テレビは急遽報道特番を制作。当然のことながら山口放送はNNNの報道特番を同時ネットした。 1976年、『テレビ夕刊』(第3世代)が、30分に拡大。『毎日新聞ニュース』終了。 この頃、日本テレビで放映されていた『11PM』『ウィークエンダー』『ミセス&ミセス』『お昼のワイドショー』などの内容が低俗化が進んでいることを訴えたが改善されなかった。これに対して日本テレビ側が善意を尽くしたものの、山口放送は最終的に1978年に『11PM』と『ミセス&ミセス』の放送を打ち切った(『ウィークエンダー』はゴールデンタイム番組のため継続、『お昼のワイドショー』は打ち切り保留)。なお、朝番組のネット再開は1979年4月スタートの『ルックルックこんにちは』から、深夜11時台の日テレバラエティのネット再開はテレビ朝日系脱退(クロスネット解消)に伴う『EXテレビ』放送開始からである。 その後、山口放送では『11PM』の後番組として、当時テレビ山口がクロスネットを組んでいたフジテレビ系の『プロ野球ニュース』をネットした。山口放送でこうした措置を取ることができたのは、当時テレビ山口はTBSテレビ系メインのクロスネット(ただしフジテレビ系は番組ネットのFNSのみの加盟)で、この時間帯にJNN協定適用番組の『JNNスポーツデスク』を編成していた時期がある他、『JNNニュースデスク』が編成によっては繰り下がるケースがあり、『プロ野球ニュース』の編成が物理的に難しかったことや、当時山口放送がフジテレビとも資本関係があったためとも考えられる。ただし、山口放送は系列外であることから周辺系列局から難色を示された他、『きょうの出来事』との間に別番組を挟まず、5分間のディレイネットを行うために遅れ放送の時間を調節するための機械をこの為に開発したという必要に迫られるなど、ネットは予想以上に難航した。 1978年10月、テレビ山口のネット系列からテレビ朝日が外れる。そのため、『ANNニュースライナー』などの新規ネット開始とともに、テレビ山口で放送されていたテレビ朝日系列番組の一部が翌年4月までに山口放送へ移行してくる。逆に山口放送で放送されていたTBSテレビ系列の番組が全てテレビ山口へ移行する。 1993年10月1日、ANNフルネット局である山口朝日放送が開局したことにより、民間放送教育協会(民教協)関係以外のテレビ朝日制作の番組が全て山口朝日放送へ移行。これを以って、山口放送は日本テレビのフルネット局となった。現在は日本テレビ系列局である一方、テレビ山口では放送されない一部のフジテレビ系列・テレビ東京系列の番組も番組販売で放送している。 氏家齊一郎と親交のある赤尾嘉文(後の会長、2019年死去)が社長に就任して以降、日本テレビとの関係は急速に改善された。赤尾は日本テレビの社外取締役も務めたことがある。 フジテレビの社長・会長を務めた浅野賢澄が、系列外でありながら一時山口放送で社外取締役を務めたことがあった。また、フジテレビがテレビ山口にFNN加盟を打診したことで端を発したテレビ山口のFNS脱退の際、それと前後する形でフジテレビは山口放送にFNS-FNN加盟を打診したことがあったという。
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