15 Improvisationsとは? わかりやすく解説

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プーランク:15の即興曲

英語表記/番号出版情報
プーランク15の即興曲15 Improvisations作曲年: 1932-1959年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ロ短調  h moll1分30秒 No Image
2 変イ長調 As dur1分30秒 No Image
3 ロ短調  h moll1分30秒 No Image
4 変イ長調 As dur1分30秒 No Image
5 イ短調 a moll1分30秒 No Image
6 変ロ長調 B dur1分30秒 No Image
7 ハ長調 C dur2分00 No Image
8 イ短調  a moll1分30秒 No Image
9 ニ長調 D dur1分30秒 No Image
10 ヘ長調音階賛美」 F dur "Eloge des gammes"1分30秒 No Image
11 ト短調 g moll1分00 No Image
12 変ホ長調シューベルトたたえて」 "Hommage a Schubert"2分00 No Image
13 イ短調 a moll2分00 No Image
14 変ニ長調 Des dur1分30秒 No Image
15 ハ短調エディット・ピアフを讃えて」 "Hommage a Edith Piaf"2分30秒 No Image

作品解説

2008年6月 執筆者: 齊藤 紀子

 次の6曲は、1932年作曲された。
第1番 ロ短調 4分の4拍子
左右の手紡ぎ出す1本のライン始まり、曲が進むにつれてテクスチュア変化させていく。途中で僅かながら4分の2拍子変化する部分がある。

第2番 変イ長調 8分の3拍子
左右の手による並進行を主体とした曲。

第3番 ロ短調 2分の2拍子
 テクスチュア多様に変化する曲。多声的な部分では、各声部役割明確に書き分けられている箇所と、せわしなく入れ替わる箇所とがある。また、ユニゾンとなる部分もある。曲の終わり近くには、1小節分のみ、2分の1小節挿入されている。

第4番 変イ長調 4分の4拍子
 3段譜で書かれた曲。音域も、幅広く扱っている。冒頭にプレスト・コン・フォーコの指示添えられている点、最下声部音価主として長い点などから、響き厚みがあるとなっている。また、途中で僅かながら、4分の2拍子や4分の5拍子となる部分がある。

第5番 イ短調 4分の4拍子
 この曲のメロディー半音階的である。主として、多声的に書かれているが、1つの音を複数声部共有する手法がとられている。また、途中で僅かながら、4分の2拍子や4分の3拍子となる部分がある。

第6番 変ロ長調 2分の2拍子
 リズムおもしろみのある曲。そのようなリズム響き小気味よく変化していく。

 次の曲は1933年作曲された。
第7番 ハ長調 4分の4拍子
メロディーの弧の大きさ大小フォーレ想起させる曲風。このメロディーには、適度に半音的な音の動き含まれている。1927年の<ノヴェレット 第1番>にも通じるものを感じさせる途中で僅かながら、4分の2拍子や4分の3拍子となる部分がある。

 次の3曲は1934年作曲された。
第8番 イ短調 4分の2拍子
 メロディーは、付点リズム半音階的音の動き特徴的に用いている。最後は、7の和音分散和音上昇させた後に、低音1つスタッカートはじいて終わる。

第9番 ニ長調 4分の2拍子
 この曲のメロディーは、跳躍音程主体しながらそこに半音階的音の飾り施されたものである。そして、スタッカートや「2音スラー」が多用されている。また、途中で僅かながら、4分の3拍子となる部分がある。

10番 <音階賛美> ヘ長調 4分の4拍子
文字通り音階多用した曲。主として3つの声部構成されているが、どの声部音階扱っている。但し、それらの音階音の変わり目は各声部により異なる。そのため、そのようにして組み合わされ音階生み出す響きおもしろみ味わえる。途中で僅かながら、4分の2拍子となる部分がある。

 次の2曲は1941年作曲された。
第11番 ト短調 4分の4拍子
 和音歌い上げるメロディーに、弾むような分散オクターヴ添えられた曲。

12番 <シューベルト讃> 変ホ長調
 この曲で、プーランクは、ワルツによってシューベルトを讃えている。リサイタルアンコールにふさわしいよう小品である。

 次の2曲は1958年作曲された。
13番 イ短調 4分の3拍子
この時はまだ完成していなかった<ノヴェレット 第3番>のメランコリック情緒想起させる曲風。この曲のメロディーは、哀愁の漂うものでありながら、さらりと歌われる。そして、幅広い音域を扱う伴奏添えられている。

第14番 変ニ長調 8分の6拍子
主として3つの声部書かれている。そして、曲線描きながら幅広い音域扱っている。途中で僅かながら、8分の3拍子となる部分がある。

 次の曲は1959年作曲された。
15番 <エディット・ピアフ賛> ハ短調 4分の3拍子=8分の9拍子
タイトルにある通りエディット・ピアフへのオマージュとなっている。旋回するようなメロディー甘くせつない歌心のある曲。最下声部は、メロディーと反進行をしたり、音価長い音で支えたりしながらメロディーと影ながらのデュエット仕立てている。




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