10市町の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 07:08 UTC 版)
律令時代、知多半島は尾張国に所属した。したがって、稲沢市に有ったとされる尾張国の国府に服属していた。 北部は早くから中京工業地帯の一角を形成していた。特に北西部では製鉄・石油化学・火力発電などが発達し、北東部には自動車製造業の進出がみられる。近年は名古屋市の衛星都市化進行で人口増加が著しい。一方武豊町より南の地域は第1次産業を主体とした漁村地域で、少子高齢化が進み人口も減少傾向にある。全国区の話題となった南セントレア市は、美浜町と南知多町が合併して誕生する予定だった市名である。しかし住民投票の結果合併案は否決され、2町は当分単独行政を続けることとなった。 大府市 知多・名古屋・三河を結ぶ交通網の要衝であり、愛三工業や豊田自動織機、住友重機械工業などの大企業が軒並み本社・主力工場を構える工業都市。丘陵部では都市近郊農業が行われ、ブドウ・伊勢いもは県内一位の生産量を誇る。東浦町にまたがるウェルネスバレーは、健康・医療・介護・福祉関連の機関の一大集積地として開発が進んでおり、健康都市連合にも加盟している。 東海市 日本製鉄名古屋製鐵所や大同特殊鋼、愛知製鋼の本社が立地する製鉄業の市で、儒学者細井平洲の出身地でもある。カゴメの創業地である。また、洋ランの栽培が盛んなことから「鉄とランの街」とも呼ばれる。 知多市 火力発電の町で、近年は名古屋市のベッドタウンとしても発達している。中でも岡田地区は江戸時代から昭和30年代まで知多木綿の生産地として栄えた。また、サントリーのウイスキー「知多」はサントリー知多蒸溜所で生産されており、名前の由来ともなっている。 常滑市 愛知県内の瀬戸市と並んで日本有数の窯業の町であり、INAX(現・LIXIL)の本社があった。中部国際空港の開港により大型ショッピングセンターやレジャー施設などが進出している。常滑市民病院、常滑市消防本部が丘陵地の飛香台に移転し、同市の防災機能を高めている。りんくう町周辺の開発も進んでいる。 半田市 知多半島の中核であり、1937年に市制施行を果たした。江戸時代より醸造業が盛んで、ミツカンの本社がある。また山車祭りが有名で、亀崎潮干祭がユネスコ無形文化遺産に登録された「山・鉾・屋台行事」の一つに数えられる。 東浦町 宅地開発が進む一方、郊外型大型SCの立地で新たな知多半島北部の商業拠点となりつつある。2010年の国勢調査で人口5万人の要件を達成し(速報値で50,080人)、2012年1月に市制移行を目指していたが、人口の確定がずれ込み移行時期を先延ばししている。 阿久比町 農業が盛んで阿久比米である『れんげちゃん』の産地。近年は隣接市の影響を受け自動車部品の工場も立地している。 武豊町 臨海部は工場立地が進んでおり、中部電力による大規模太陽光発電所『メガソーラーたけとよ』も建設されている。たまり、たくあん、味噌などが有名。富貴地区には浦島太郎伝説もある。 美浜町 野間灯台、南知多ビーチランド、日本福祉大学(美浜キャンパス)などがある。海水浴場や釣り場を多く有し東海地方各地から観光客を集めているが、伸び悩んでいる。 南知多町 漁業が盛ん。内海・山海の両海水浴場に夏季は多くの観光客が訪れる。タコやフグ漁で有名な日間賀島や篠島は、現在、知多郡南知多町に属する。この2つの島はかつては三河国幡豆郡に所属した。
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