時差症候群(時差ぼけ)は、4~5時間以上時差のある地域へジェット機で高速移動した時に、出発地の時刻(明暗周期)に同調していた体内時計が到着地の時刻(明暗周期)と大きくずれてしまうために起こります。このため、到着地時刻にあわせて生活しようとすると夜になっても寝付くことができず、寝付いても何回も目が覚めてしまうようになります。昼間は過度の眠気、作業能力の低下、消化器症状など、様々な心身の不調が生じます。ヒトの体内時計の周期は約25時間であり、生体リズムを遅らせるほうが同調させやすいため、遅寝遅起きとなる西向き飛行では症状は軽く、早寝早起きとなる東向き飛行では症状が強く出現します。対策としては睡眠薬を使用することで夜間の睡眠を確保すること、および仮眠をとって睡眠時間を補いながら、光を浴びることや社会的接触を積極的に行うことにより、到着地の明暗周期に同調するよう勤めることです。
jet lag
「jet lag」の意味・「jet lag」とは
「jet lag」は、航空機による長距離移動によって生じる時差ボケのことである。地球上の異なる時間帯を移動すると、人間の生物学的なリズムが乱れ、睡眠障害や食欲不振などの症状が現れる。これは、人間の体内時計が新しい時間帯に合わせるまでの一時的な状態である。「jet lag」の発音・読み方
「jet lag」の発音は、IPA表記では /ˈdʒɛt læɡ/ となる。これをカタカナに直すと「ジェット ラグ」となる。日本人が発音する際には、「ジェットラグ」となる。「jet lag」の定義を英語で解説
Jet lag is a physiological condition which results from alterations to the body's circadian rhythms caused by rapid long-distance trans-meridian (east–west or west–east) travel on high-speed aircraft. It is a temporary condition that can cause various symptoms such as sleep disorders and loss of appetite until the body's internal clock adjusts to the new time zone.「jet lag」の類語
「jet lag」の類語としては、「time zone change syndrome」や「desynchronosis」がある。これらも同様に、時差ボケを指す言葉である。「jet lag」に関連する用語・表現
「jet lag」に関連する用語としては、「circadian rhythm」(サーカディアンリズム)や「body clock」(体内時計)がある。これらは、生物の体内で24時間周期で変動する生理的なリズムを指す。「jet lag」の例文
1. I have a bad case of jet lag.(私はひどい時差ボケになっている)2. It takes a few days to get over jet lag.(時差ボケを治すには数日かかる)
3. Jet lag can cause various symptoms.(時差ボケは様々な症状を引き起こすことがある)
4. She is suffering from jet lag.(彼女は時差ボケに苦しんでいる)
5. Jet lag is common among international travelers.(時差ボケは国際旅行者によく見られる)
6. There are ways to minimize the effects of jet lag.(時差ボケの影響を最小限に抑える方法がある)
7. Jet lag can disrupt your sleep pattern.(時差ボケはあなたの睡眠パターンを乱すことがある)
8. He is trying to adjust his body clock to overcome jet lag.(彼は時差ボケを克服するために体内時計を調整しようとしている)
9. Jet lag can affect your mood and performance.(時差ボケはあなたの気分やパフォーマンスに影響を及ぼすことがある)
10. The symptoms of jet lag can last for several days.(時差ボケの症状は数日間続くことがある)
ジェット‐ラグ【jet lag】
読み方:じぇっとらぐ
時差ぼけ
(jetlag から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/11 14:26 UTC 版)
時差ぼけ(じさぼけ、英語: jet lag)とは、数時間以上の時差がある地域間を飛行機などで短時間で移動した際に起こる、心身の不調状態を称する一般通称。それが著しい苦痛や体調不良を伴う場合は時差症候群または非同期症候群と呼ぶ。
原理
人間の身体は外的刺激(光の明暗、社会的な刺激)により生活リズムを刻んでいるが、旅行・出張などによる長距離移動を短時間に行った際、周囲で発生している外因性リズムと身体に刻まれている生活リズム(内因性リズム)に同期のずれが生じる。この同期のずれが修正されるまでの期間、身体に発生する不調状態を総じて「時差ぼけ」と呼ぶ。
時差ぼけが解消されるまでの期間(同期のずれが修正されるまでの期間)は個人差・地域差があり、一般的に年齢が若く、体力のある者の方が解消までの期間は短い。また、人間の体内時計(概日リズム)は24時間よりも長いリズムに対応する傾向があるため、一日が伸びる東から西(例:日本からヨーロッパ)へ移動した場合、一日が短くなる西から東(例:日本からアメリカ)へ移動する場合に比べ、約20%早く時差ぼけが解消される。
主な症状
管理
通常の睡眠パターンとなるために4-6日を要し、食事、午前中3時間の明るい光、メラトニンが用いられている[1]。有用だという証拠はないが、旅行者は現地での夕方に0.5mgのメラトニンが役立つといい、5mgでは睡眠を促す[1]。食事ではカフェイン、疲労回復のための栄養、眠気を強めるためのLトリプトファンの服用などだが、その有効性を裏付けるデータは非常に限られている[1]。
別のレビューは、時差ぼけによる睡眠の位相の防止に対するメラトニンの使用のための弱い推奨を見出しており、2014年時点での証拠からは推奨には至らず、さらなる長期のランダム化比較試験が必要である[2]。
出典
- ^ a b c Cingi C, Emre IE, Muluk NB (May 2018). “Jetlag related sleep problems and its management: A review”. Travel Med Infect Dis. doi:10.1016/j.tmaid.2018.05.008. PMID 29787851.
- ^ Costello RB, Lentino CV, Boyd CC, et al. (November 2014). “The effectiveness of melatonin for promoting healthy sleep: a rapid evidence assessment of the literature”. Nutr J: 106. doi:10.1186/1475-2891-13-106. PMC 4273450. PMID 25380732 .
外部リンク
「Jet lag」の例文・使い方・用例・文例
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