魔法使いの社会的立場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/22 02:45 UTC 版)
「駅前魔法学園!!」の記事における「魔法使いの社会的立場」の解説
この世界で「魔法使い」と呼ばれる存在は大きくわけて三種類いる。まずは異世界にある学園本校からやってきた本物の魔法使い。二つ目は学園とは無関係に人界で魔法を守ってきた「伝統派」の魔法使い。三つ目は法的に認められた魔法資格を取得した新世代の魔法使いである。このゲームのPCは三つ目の魔法使いを目指している分校の学生となる。 多くの国では魔法は資格制の技術として定義され、魔法の法定義がされている。ただしそれは国毎に異なっており、国際的に共通化はしていない。魔法学園分校の授業は立地される国の法と慎重に照らしあわされており、学園分校を卒業することでその国の様々な魔法資格を得ることができる。これらは各国政府側というより学園からやってきた本物の魔法使いたちの意向によりできた流れである。学園の魔法使いたちは「人界においては人界の法に従うべき」というルールをもっており、魔法使いの社会的立場を完全に一般人にまかせているのである。そして人類がいまだ国家を分けている以上は、国によって魔法使いの扱いが異なるのも当然の話である。 この考え方の元に、国際社会と魔法学園の間に結ばれたのが「イースター条約」である。条約では魔法使いは各国の法に縛られる存在であることが細かく定義されているが、常闇や魔法的災害を未然に防ぐための行為においては、魔法使いが人界の法を無視して超法規的に振舞えることも明記されている。 魔法は人界の現代社会にはまだまだ根ざしていない技術とはいえ、科学ではできないことをやってのけるために非常に注目されている。魔法資格の取得者は確実に就職に有利であり、エリート候補生となる。 現在の日本社会では魔法の資格は「既存の職業にプラスする要素」としてみなされており、魔法使いという職業そのものはまだ居場所が少なく、法整備もされていない。例えば、魔法のくすり屋さんになるには、魔法使いの資格以前に薬剤師の資格が必要である。実際は既存の薬学の知識など皆無でも魔法のくすりは作れてしまうのだが、現在の日本で薬剤師でないものが薬を処方することはできないのである。魔法の法整備の問題点については銃刀法や司法において問題が深刻で、現在の法律的には「ただの箒」にしかすぎないものは、魔法使いの手にかかればバイクや自動車のような危険な代物になる。魔法の箒で人を轢死させても法的には「歩行中にぶつかった」だけにしかならず道交法では裁くことはできないだろう。 このような問題に対して、魔法学園はとても慎重に扱っており、上述のイースター条約においては「禁忌をやぶった魔法使いを罰することにおいてはイースター条約を無視できる」とされる。つまり、あきらかに人類社会の脅威となりうる魔法使いは魔法使い側が裁いているのである。このような努力の甲斐もあって、現代社会で魔法使いたちはどこの国でもある程度は受け入れられている。 なお、宗教と魔法の関係については、大きな宗教団体ほど魔法を寛容に受け入れている。そもそも歴史ある宗教にとっては「科学の発展」がすでに異端解釈とのジレンマであったのだから、そういう意味ではやることは変わらないのである。
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