高等学校・中等教育学校
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高等学校専攻科 (Upper secondary school, advanced course) - ISCED-4レベル・平成27年法改正後の基準を満たしている修業年限2年間の専攻科はISCED-5Bレベル相当 高等学校の専攻科は法第58条第2項に基づき(第70条で中等教育学校に準用)、下記のいずれかに該当する者が対象となる。 高等学校もしくはこれに準ずる学校(特別支援学校の高等部、高等専門学校の第3学年)、または中等教育学校を卒業した者。 文部科学大臣の定めるところにより、上記と同等以上の学力があると認められた者(「大学受験#受験資格」を参照)。 主に工業・水産・福祉などの専門教育分野を深めることと、社会人の再教育を目的としている。 特に実習に必要な施設・設備は、大学などの高等教育機関を除くと、専門学科のある高等学校や中等教育学校しか有していないこともある。そのため、教育水準は比較的高度である。 専修学校や各種学校と異なり、学校教育法の第1条に規定する正系の学校であり、設置基準も高等学校設置基準やその他の法令により厳しいものである。2016年4月1日より施行の改正学校教育法(2015年6月24日に公布)により、施行日以降は「修業年限が二年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たす」専攻科の修了者は大学編入学が認められている(第58条の2。第70条にて中等教育学校に準用)。 なお、2016年3月までは、高等教育機関と特別に連携しない限り、修了者は大学などに編入学することはできず、この点については既に大学編入学が広く認められている短期大学・高等専門学校・一定の要件を満たした専修学校の専門課程と比べて不利とされた。加えて、2020年現在も専攻科修了者に向けて、専修学校の専門課程修了者に授与される専門士のような称号は創設されていない。 かつては地方公共団体・学校法人が短期大学を設立する際に、そのステップとして運営する高校に2年制専攻科を設置し、短期大学設置基準などを満たした上で専攻科から短期大学へ移行させる例も見られた。 ちなみに、鳥取県では、県立鳥取東高校、県立倉吉東高校、県立米子東高校等に浪人生の大学受験目的の1年制の専攻科が設置されてきた。これらは、かつて鳥取県には大学受験予備校がほとんど存在しなかったという事情があった。しかし鳥取県でも相次いで予備校が設立され、予備校側が鳥取県教育委員会に専攻科の廃止を要望しており、2004年に私立鳥取城北高校の専攻科が廃止されたことから、鳥取県教育委員会では専攻科を縮小・廃止する方針を決定し、2006年に鳥取東高校、倉吉東高校、米子東高校の専攻科は規模を縮小(定員を削減)し、授業料を値上げした。2008年、鳥取東高校専攻科の年度限りでの廃止と、倉吉東高校と米子東高校の2校については2010年度まで2年間存続、その後の存廃は2010年度までに結論を出すことに決定。その後議論を経て、2012年度末で両校とも廃止した。このケース専攻科は、専攻科設置の法令上の拡大解釈との見解もあった(大学受験目的の学習を教科書レベルよりやや進んだ専攻科の学習内容との解釈)。
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高等学校・中等教育学校
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「学科 (学校)」の記事における「高等学校・中等教育学校」の解説
高等学校、中等教育学校の後期課程は、全日制課程、定時制課程、通信制課程に区分され、その下に学科が置かれる。学科の種類は、普通教育を主とする学科(普通科)、専門教育を主とする学科(専門学科)、普通教育及び専門教育を選択履修を旨として総合的に施す学科(総合学科)の3種類とされ、普通科の設置が多い。専門学科の類型は、高等学校設置基準(平成16年文部科学省令第20号)で定められている。また、学科の下にさらに細分化されたコースを設けていることもある(「大学進学コース」など)。 詳細は「高等学校#学科による分類」および「専門教育を主とする学科」を参照
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