順序位相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/06 09:21 UTC 版)
順序位相(英語版)を持つ空間 X に対しても、その空間の全順序 < を用いて、凸性の概念を定義することができる。 Y ⊆ X とするとき、部分空間 Y が凸集合であるとは、Y の任意の二点 a, b で a < b を満たすものに対して、区間 (a, b) = {x ∈ X : a < x < b} が Y に含まれるときにいう。つまり、Y が凸となる必要十分条件は、任意の a, b ∈ Y に対し、a < b ならば (a, b) ⊆ Y が成り立つことである。
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順序位相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 09:23 UTC 版)
任意の全順序集合 X に対して、開区間が (a, b) = {x | a < x and x < b} (−∞, b) = {x | x < b} (a, ∞) = {x | a < x} (−∞, ∞) = X で定義できる。これらの開区間を用いて任意の順序集合上に位相を定義することができる(順序位相(英語版)の項を参照)。 一つの集合上に複数の順序が定義されているとき、そのそれぞれから誘導される順序位相について考えることができる。例えば、自然数の集合 N に小なり < と大なり > の二つの全順序を考えると、< の誘導する N の順序位相も > の誘導する N の順序位相も考えられる(今の場合は両者は一致するが、一般には必ずしも一致しない)。 全順序の誘導する順序位相は、遺伝的正規であることが示せる。
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順序位相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:16 UTC 版)
全順序集合 A に対し、無限半開区間 ( − ∞ , b ) = { x ∈ A ∣ x < b } {\displaystyle (-\infty ,b)=\{x\in A\mid x<b\}} ( a , ∞ ) = { x ∈ A ∣ a < x } {\displaystyle (a,\infty )=\{x\in A\mid a<x\}} 全体の集合を準開基とする位相を順序位相 (order topology) という。例えば、実数全体の集合 R {\displaystyle \mathbb {R} } を通常の大小関係 ≤ による全順序集合と見ると、その順序位相は通常の距離により定められる位相と同等になる。 全順序集合 A の部分集合 B には、B を全順序集合と見なした時の順序位相と A の順序位相から誘導される位相との2つの位相が入る。しかしこの2つの位相は一致するとは限らない。(B の順序位相における開集合は誘導位相でも開集合であるが逆は一般には成り立たない)。 例えば A を実数全体の集合とし、A の部分集合 B = { x ∣ 0 < x < 1 } ∪ { 2 } {\displaystyle B=\{x\mid 0<x<1\}\cup \{2\}} を考えると、A からB に誘導される位相では一元集合 {2} は明らかに開集合であるが、B は順序集合としてみたときはそうではない。実際 B は(2を1に移す写像により) C = { x ∣ 0 < x ≤ 1 } {\displaystyle C=\{x\mid 0<x\leq 1\}} と順序同型だが、C の順序位相で {1} は開集合ではないので B の順序位相で{2} は開集合ではない。
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順序位相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 14:52 UTC 版)
任意の整列集合は順序位相を与えて位相空間にすることができる。順序位相に関して、この位相空間の元は次の二種類に分けることができる。 孤立点: 最小元や直前の元を持つ元などはこちらの種類の点になる。 集積点: 有限整列集合ではこの種類の元は存在できない。また、無限整列集合は集積点を持つことも持たないこともある。集積点を持たない無限整列集合(たとえば N)は順序型 ω を持つ。 また、この位相空間の部分集合については以下のように区別できる。 最大元を持つ部分集合(つまり、それ自身で有界な集合)。このような部分集合の最大元は、全体集合の孤立点となる場合も集積点となる場合もある。後者の場合に、それがその部分集合の集積点であるかどうかは場合による。 それ自身は有界ではないが、全体集合の中では有界な部分集合。このような部分集合は最大元を持たないが、部分集合に属さない上限を持つ。この部分集合が空でないならば、この上限はこの部分集合の集積点であり、したがって全体集合の集積点でもある。一方、空集合の場合は上限は全体集合における最小元である。 全体集合においても有界でない部分集合。 部分集合が共終 (cofinal) であるための必要十分条件は、それが全体集合の中で有界でないか、それが全体集合の中でも最大元となるような最大元をもつことである。 位相空間としての整列集合が、第一可算空間となるための必要十分条件は、それが ω1 以下の順序数を順序型に持つことである。これはつまり、その集合が可算であるか、または最小の非可算順序型を持つということを言っている。
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