部分空間とは? わかりやすく解説

部分空間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/10 08:46 UTC 版)

数学における部分空間(ぶぶんくうかん、subspace)は、ある構造を持った集合 X について、それを空間と呼ぶとき、その構造を保つような X部分集合あるいは、構造を保つように X に埋め込まれた別の集合 A のことをいう。




「部分空間」の続きの解説一覧

部分空間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 10:08 UTC 版)

条件付き独立」の記事における「部分空間」の解説

ほかの条件 K {\displaystyle K} で条件付けした部分空間でも、同様の規則成立する例えば、 X ⊥ ⊥ Y ⟹ Y ⊥ ⊥ X {\displaystyle X\perp \!\!\!\perp Y\quad \implies \quad Y\perp \!\!\!\perp X} に関しては、 X ⊥ ⊥ Y ∣ K ⟹ Y ⊥ ⊥ X ∣ K {\displaystyle X\perp \!\!\!\perp Y\mid K\quad \implies \quad Y\perp \!\!\!\perp X\mid K} が成立する

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部分空間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 04:30 UTC 版)

アフィン空間」の記事における「部分空間」の解説

アフィン空間 A の部分集合 S に対し付随するベクトル空間 V(S)アフィン結合に関して閉じているとき、S を A の部分アフィン空間あるいはアフィン部分空間または単に部分空間であるという。もう少しはっきり述べれば、アフィン空間 (A, V) に対し、A の部分集合 S, V の k-次元部分線型空間 W の組 (S, W) がふたたびアフィン空間となるとき、(S, W) をアフィン空間 (A, V) の r-次元部分アフィン空間という。またこのとき、W = V(S) あるいは W = Vect(S) などとあらわし、W の元を S 上のベクトルとよぶ。 部分アフィン空間 S は、任意の一点 p を固定することにより、点 p の S 上のベクトルによる平行移動得られる点の全体として S = p + W {\displaystyle S=\mathbf {p} +W} と書くことができる。 1-次元部分アフィン空間直線アフィン直線)、2-次元部分アフィン空間平面アフィン平面)などとよぶ。また、次元 1 すなわち (n − 1)-次元の部分空間を超平面とよび、これらを総称して線型多様体という。 V = (A, O) のベクトル集合 X = {v1, v2, ..., vr} が与えられたとき、これらのアフィン結合全体からなる集合 span K aff ( X ) := { c 1 v 1 + c 2 v 2 + ⋯ + c r vc 1 + c 2 + ⋯ + c r = 1 , c i ∈ K } {\displaystyle {\text{span}}_{K}^{\text{aff}}(X):=\left\{c_{1}\mathbf {v} _{1}+c_{2}\mathbf {v} _{2}+\cdots +c_{r}\mathbf {v} \mid c_{1}+c_{2}+\cdots +c_{r}=1,\,c_{i}\in K\right\}} は V のアフィン部分空間であり、ベクトル集合 X のアフィン包 (affine hull) という。X が生成するあるいは張るアフィン部分空間ということもある。

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部分空間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 09:20 UTC 版)

ユークリッド空間」の記事における「部分空間」の解説

(S, V) を n-次元ユークリッド空間とする。S の部分集合 T が、S のある点 P と V のある r-次元部分空間 W を用いて(r ≤ n)、 T = { Q ∈ S ∣ P Q → ∈ W } {\displaystyle T=\{Q\in S\mid {\overrightarrow {PQ}}\in W\}} と表されるとき、T は (S, V) の r-次元部分空間であるという。特に、1次元部分空間を直線アフィン部分直線)、2次元部分空間を平面アフィン部分平面)と呼ぶ。(S, V) の部分空間 T に対して上のような P ∈ S は一つには決まらないが、W は一意的に定まる。そこで、この W を T に付随する内積空間と呼ぶ。

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部分空間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 06:54 UTC 版)

斜交ベクトル空間」の記事における「部分空間」の解説

W を V の部分空間とする。W の斜交補空間を、 W ⊥ = { v ∈ V ∣ ∀ w ∈ W : ω ( v , w ) = 0 } {\displaystyle W^{\perp }=\{v\in V\mid \forall w\in W:\omega (v,w)=0\}} と定義する。斜交補空間は、 ( W ⊥ ) ⊥ = W {\displaystyle (W^{\perp })^{\perp }=W} および dim ⁡ W + dim ⁡ W ⊥ = dim ⁡ V {\displaystyle \dim W+\dim W^{\perp }=\dim V} をみたす。しかし、直交補空間異なり、W⊥ ∩ W が {0} になる必要はない。以下で、4 つ分類する。 W⊥ ∩ W = {0} のとき、W は斜交的(英: symplectic)であるという。これは、ω の Wへの制限非退化形式であるとき、かつそのとき限り成り立つ。この制限され形式有する斜交部分空間は、それ自体斜交ベクトル空間となる。 W ⊆ W⊥ のとき、W は等方的(英: isotropic)であるという。これは、ω の W への制限が 0 あるとき、かつそのとき限り成り立つ。任意の一次元部分空間は、等方的である。 W⊥ ⊆ W のとき、W は余等方的(英: coisotropic)であるという。これは、ω が商空間 W / W⊥ の非退化形式に移るとき、かつそのとき限り成り立つ。同様に、W⊥ が等方的、かつそのとき限り、W は余等方的である。余次元が 1 の任意の部分空間は、余等方的である。 W = W⊥ のとき、W はラグランジュ的(英: Lagrangian)であるという。部分空間は、等方的かつ余等法的であるとき、かつそのとき限り成りラグランジュ的である。有限次元ベクトル空間において、ラグランジュ的部分空間は、V の次元半分次元を持つ等方部空間である。任意の方部空間は、ラグランジュ的部分空間に拡張できる上記標準的ベクトル空間 R2n に照らすと、 {x1, y1} の張る部分空間は、斜交的である。 {x1, y2} の張る部分空間は、等法的である。 {x1, x2, ... xn, y1} の張る部分空間は、余等法的である。 {x1, x2, ... xn} の張る部分空間は、ラグランジュ的である。

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