部分移植
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/07 03:22 UTC 版)
生きている人間への世界初の部分的な顔の移植は、2005年11月27日にフランスのアミアンにあるCentre hospitalier Universitaire Nordで、口腔外科医のベルナール・ドゥヴォシェル(英語版)、形成外科医のブノワ・レンゲレ、ジャン=ミシェル・デュベルナール(英語版)によって行われた。移植を受けたのは当時38歳のフランス人女性、イザベル・ディノワール(英語版)であり、飼い犬に顔を噛まれて損傷した顔面を置き換えるために、脳死した女性の鼻と口から顔の組織が移植された。2007年12月13日、医学雑誌・ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンにこの移植の経過が掲載され、患者自身は結果に満足しているが、予後は不良であり、特に免疫系で深刻な問題があると報告された。2016年のはじめにディノワールの体は拒絶反応を示し、口唇の一部が使えなくなった。拒絶反応を抑えるために薬物治療が行われたが、副作用により2種類の癌にかかってしまい、同年4月22日に49歳で亡くなった。
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