静岡地区都市型ダイヤの沿革
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 06:10 UTC 版)
「東海道線 (静岡地区)」の記事における「静岡地区都市型ダイヤの沿革」の解説
路線・駅設置などの沿革については「東海道本線#年表」を、優等列車の沿革については「踊り子 (列車)#首都圏対湘南・伊豆半島連絡列車沿革」「東海 (列車)#東京対名古屋間優等列車沿革」「東海道本線優等列車沿革」を、夜行普通列車の沿革については「ムーンライトながら#東海道本線夜行普通列車沿革」を参照 現在の静岡地区普通列車のダイヤの基礎となったのは、1984年(昭和59年)2月1日のダイヤ改正において設定された「するがシャトル」である。これに先立つ1982年(昭和57年)11月15日改正で、国鉄は広島地区で従来の普通列車の編成を短くして等時間隔・高頻度のダイヤを設定した。この「ひろしまシティ電車」の成功を受け、1984年2月改正では札幌・岡山・北九州・福岡の各都市圏と合わせて静岡都市圏においても高頻度ダイヤが設定され、このときに「するがシャトル」の運行が開始された。フリークエントサービスのアピールのため、“シャトル”の名が使われた。富士山をモチーフにしたシンボルマークが制定され、ヘッドマークやサボ(行先標)などに標記された。このダイヤ改正の結果、静岡都市圏での近距離普通乗車券の発売実績(1984年2・3・4月)は前年と比較して7.6%の増加となった。 国鉄最終年度の1986年(昭和61年)11月1日にはさらに増発が行われ、興津駅 - 島田駅間では現在まで続く10分ヘッドダイヤが構築され、それ以外の区間でも20分間隔となった。また国鉄末期からJR東海発足直後にかけて新駅の設置も相次いだ。「するがシャトル」の愛称は1990年代以降使用されなくなったが、1991年(平成3年)3月16日には三島・沼津都市圏と浜松都市圏でも1時間あたり4本が基本となり、2007年3月17日までこの体制が続いた。また国鉄末期から日本各地の都市圏で相次いで登場した、朝夜のホームライナー(通勤ライナー)も1991年3月16日に静岡地区に登場し、増発が行われてきた。 2007年(平成19年)3月18日には約20年ぶりとなる白紙ダイヤ改正が行われた。この改正では静岡都市圏以外に三島・沼津都市圏および浜松都市圏での区間列車が増加し、一方で熱海駅・三島駅 - 浜松駅・豊橋駅間などの長距離運用の列車が削減され、富士駅 - 興津駅間および島田駅 - 掛川駅間は減便となった。以降はこの改正ダイヤを継承しつつ、三島・沼津地区での御殿場線直通列車の増便などが行われて現行ダイヤに至っている。
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