静坐の心構えとは? わかりやすく解説

静坐の心構え(岡田虎二郎先生語録より)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/10 21:03 UTC 版)

岡田式静座法」の記事における「静坐の心構え(岡田虎二郎先生語録より)」の解説

あえて求むるなかれ。無為の国に静坐せよ。坐するに、方三尺ところあらば、天地の春はこの内みなぎり人生の力と、人生悦楽とはこの中生ずる。静坐真に大安楽の門である。 静坐するには何らかの希望持ってはいかぬ。静坐して悟り開こうなどと思うのは間違いである。 無念無想になろうとか、精神統一とか、精神集中なんどは一切考えていけません眠っているような状態を求めるのは誤りである。過去を思わず未来を考えず妄想起こさずに、ただ姿勢正しくして腹に力を入れることだけを考えればよい。 つねに身体の重心安定させることを心がけていればよい。身体定まらないで心を静かにようとするのは、揺り動かして、中の静かにようとするようなものである静坐姿勢自然法合する姿勢だ。五重の塔倒れぬのは、垂直線しっかりしていて物理的均整たもっているからだ。静坐姿勢坐っている前後左右から突かれても倒れない。 体の垂直線きまれば心の垂直線きまって泰然たる静寂も、不敵胆力これから生まれる。 まず、先に腰をきめる。腰を立てよ、一番大切なことを忘れてはいかぬ。大木根を張ったように。 このままじっとして呼吸静かに、鼻から長く息を吐き出しながら、お腹へ、できるだけ力を入れていただきます一息一息満身の力がこの一点丹田)に集まるように。 無念無想になろうとするな、ただ油断なきこと。腹の力を抜かぬこと。 静坐いろんなことが思われるのは、思うまいとしないで、風の通るように勝手に通らせておいて、心を丹田方にもって来るのです。静坐中、丹田の力を忘れたりしてはいけません嫉妬憎悪憤怒野心疑心その他の悪徳のおこる時は、丹田の力が抜けてます。 われわれはいつも心を平和にして下腹満身力を入れていて、悲哀怨恨憤怒嫉妬等のごときあらゆる悪徳を心にとどめてはならぬ寒暑変化黴菌侵害等、すべて外物刺激のために、わが心身制せられてはいかぬ。これらのために侵害せらるるは、畢竟我が方油断があり、すきがある故である。 ヤジロベエという玩具は、これを指頭にのせ千変万化動かして倒れない落ちないヤジロベエ見ればよくわかる。これが静坐根本である。 静坐姿勢厳格なければならぬ。少しくらい間違っても肉体上には相当の功を収めるが、本当に人格完成することはできぬ。 静坐ていれば智・徳・体、皆発達する。人は心身さえ修養により改造し得ば、誰人の頭も有為能力発揮するいわゆる静坐静坐本義ではない。行住坐臥一挙手一投足静坐にならねば駄目だ。 一呼吸一呼吸自己という大芸術品を完成せよ。 丹田の外の力はすっかり抜いて。 まあ黙ってお坐りなさい。

※この「静坐の心構え(岡田虎二郎先生語録より)」の解説は、「岡田式静座法」の解説の一部です。
「静坐の心構え(岡田虎二郎先生語録より)」を含む「岡田式静座法」の記事については、「岡田式静座法」の概要を参照ください。

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