一挙手一投足
一挙手一投足とは、「ひとつひとつの動作」「細かな動作のひとつひとつ」、または「ほんの些細な労力」を意味する表現。語源である中国の古典(「應科目時與人書」)では「一挙手一投足の労を惜しむ」というような記述に用いられており、「ほんの些細な労力」という意味合いの方が本来の意味に近いといえる。昨今ではもっぱら「どんなに小さな動作でもことごとく(注目される)」というような文脈で用いられている。
「一挙手一投足」を英語で表現する場合、「ひとつひとつの動作」という意味なら every action 、「わずかな労力」という意味なら slight effort のような言い方で表現できる。
一挙手一投足の類語
例文一挙手一投足と意味の似た熟語・成語・慣用句としては「一言一句」や「一挙一動」などが挙げられる。とりわけ「一挙一動」は「一挙手一投足」の同義語とも位置づけられる。一挙手一投足の例文
一挙手一投足の例文。「試合の一挙手一投足を見逃さないように集中した」。「一挙手一投足の労力を惜しまずに仕事を進める」。いっきょしゅ‐いっとうそく【一挙手一投足】
一挙手一投足
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/14 02:11 UTC 版)
一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく)は、唐の時代の中国からのことわざ。
概要
一度手を上げて、一度足を動かすということである。このことから転じて、一つ一つの動作や行為のことを意味する。ほんの少しの振る舞いという意味でもこの言葉は用いられる。本来はほんのわずかな労力という意味で用いる言葉であった[1]。
由来
この言葉の由来は、唐の時代の中国の詩人であった韓愈によって書かれた『応科目時与人書』という書物からである。これによると、韓愈は家柄が良くなかったために、官吏の登用試験を申し込むのに必要な推薦人を用意することができなかった。このため試験官に推薦人になってもらうことにして、これを依頼する文章では、推薦する手間というのはほんの少しの労力に過ぎないということを意味する一挙手一投足の労という表現を用いていたのであった[2]。
脚注
- ^ “一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく) | 今週のことわざ(三省堂辞書編集部) | 三省堂 ことばのコラム”. 三省堂WORD-WISE WEB -Dictionaries & Beyond- (2007年10月29日). 2025年4月12日閲覧。
- ^ “「一挙手一投足」とはこまかな動作や行動のこと|意味や由来、使い方、例文、類語表現”. Oggi.jp (2023年9月29日). 2025年4月12日閲覧。
関連項目
一挙手一投足
「一挙手一投足」の例文・使い方・用例・文例
一挙手一投足と同じ種類の言葉
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