青森県三内丸山遺跡出土品とは? わかりやすく解説

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青森県三内丸山遺跡出土品

主名称: 青森県三内丸山遺跡出土品
指定番号 552
枝番 00
指定年月日 2003.05.29(平成15.05.29)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 考古資料
ト書
員数 一括
時代区分 縄文
年代
検索年代
解説文: 三内丸山遺跡は、青森県青森市大字三内所在し八甲田山系から続く緩やかな丘陵の端に広がる集落遺跡である。昭和二十八年からの数度にわたる学術調査、また昭和五十一年および昭和六十二年に緊急調査が行われたが、大規模な調査平成四年から六年まで継続して実施され青森県県営運動公園拡張事業に伴う発掘調査であった本件はこの調査によって出土した遺物のうち、平成四・五年に調査した第六鉄塔地点調査分(平成八・九十二年報告)と竪穴住居跡調査分(平成五・九・十一・十二年報告)で構成される
 調査結果第六鉄塔地点では厚さメートルに及ぶ遺物包含層台地下の低湿地形成されていたため、土器石器等の人工遺物加えて植物遺体動物遺体多量に出土し当時の生活・自然環境を探る資料となったまた、台地上では四七一棟竪穴住居跡調査され縄文時代前期中ごろから中期末にかけて、継続して集落営まれていたことが判明した
 本件構成する遺物は、第六鉄塔地区調査面積一六九平メートル)の出土品台地上(約五万平方メートル)に展開する竪穴住居跡のうち九四棟からの出土品大別される前者縄文時代前期中葉後葉円筒下層えんとうかそう】式土器・土製品一八五点と、石匙いしさじ】・半円状扁平打製石器石鏃せきぞく】などの石器九一一点、針や刺突具【しとつぐ】などの骨角牙貝こっかくきばかい】製品四〇六点、木製品残欠二点と編籠・編物残欠四点構成されるこのうち土器円筒下層a式・b式の資料中心とする。石器は各器種網羅するが、遺跡内の他の地点比較して石匙出土量が突出していることが特徴である。骨角牙貝製品は、その多く円筒下層a式期の所産で、遺存状況きわめて良好である。特に陸獣骨肋骨利用して製作した大きく湾曲した針は特徴的である。編籠は小型の完形品で、縄文時代の製作技法をより具体的に明らかにしたものである。
 後者縄文時代前期中葉中期末葉円筒土器大木【だいぎ】系土器土偶二〇三点石器石製品二四七点で構成される土偶大型板状で、胴部竪穴住居堆積土から、頭部盛土遺構から出土したものが、接合して完形となった資料である。
 以上本件は、縄文時代前期中葉から中期末葉にかけての大規模な集落跡から出土した資料である。これらは質量ともに豊富な土器・石器加え、ほぼ円筒下層a式期単独の骨角牙貝製品木製品編物有機質遺物含まれ縄文人の生活を復元するうえで貴重である。



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