電信方程式とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 電信方程式の意味・解説 

でんしん‐ほうていしき〔‐ハウテイシキ〕【電信方程式】

読み方:でんしんほうていしき

波動方程式の一。空間座標時間とを独立変数とする2階偏微分方程式で、分布定数回路における電圧・電流をはじめ、波動信号伝播記述用いられる


電信方程式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/15 21:52 UTC 版)

電信方程式(でんしんほうていしき、: telegraphic equation)とは、波動信号の伝播を記述する2階の線形偏微分方程式のこと。分布定数回路における電流や電圧の分布、導体中の電磁場の伝播、減衰のある弦の振動などの現象を記述する。

定義と性質

空間変数x と時間変数t と実数値関数u (x, t )に対し、

この項目は、数学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますプロジェクト:数学Portal:数学)。


電信方程式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/29 13:52 UTC 版)

伝送線路」の記事における「電信方程式」の解説

詳細は「電信方程式」を参照 電信方程式(Telegrapher's Equations、あるいはTelegraph Equations)は長さ持ち時間考慮した伝送線路における電圧電流表した偏微分方程式である。これらは、マクスウェル方程式元に伝送線路モデル作り出したオリヴァー・ヘヴィサイドにより考案されたものである伝送線路モデル伝送線路を2ポート素子により構成されたものを無限に直列接続した分布定数回路表されるそれぞれ伝送線路の短い区間の無限回の繰り返しとして表される抵抗 R {\displaystyle R} は、単位長さあたりの直列抵抗/m) を示す。 インダクタ L {\displaystyle L} は、配線周り磁界などによる単位長さ当たりの直列インダクタ (H/m) を示す。 キャパシタンス C {\displaystyle C} は2つ導体信号線と対地間の単位長さ当たりの容量 (F/m) を示す。 コンダクタンス G {\displaystyle G} は2つ導体信号線と対地間の単位長さ当たりの誘電体コンダクタンス (S/m) を示す。 このモデルは、図の中に「無限の直列素子」が既に含まれ構成されており、素子の値は「単位長さあたり」を表している。そのため、この回路図はしばし誤解されることがある。 R {\displaystyle R} 、 L {\displaystyle L} 、 C {\displaystyle C} 、 G {\displaystyle G} は周波数関数表される長さ微分行った値として R ′ {\displaystyle R'} 、 L ′ {\displaystyle L'} 、 C ′ {\displaystyle C'} 、 G ′ {\displaystyle G'} の値を使用する線路電圧 V ( x ) {\displaystyle V(x)} と電流 I ( x ) {\displaystyle I(x)} を周波数領域考慮して表記する次の様になる。 ∂ V ( x ) ∂ x = − ( R + j ω L ) I ( x ) {\displaystyle {\frac {\partial V(x)}{\partial x}}=-(R+j\omega L)I(x)} ∂ I ( x ) ∂ x = − ( G + j ω C ) V ( x ) {\displaystyle {\frac {\partial I(x)}{\partial x}}=-(G+j\omega C)V(x)} 伝送線路が無損失であると仮定した場合、 R {\displaystyle R} 、 G {\displaystyle G} の素子無視して構わない。この仮定場合モデルは L {\displaystyle L} と C {\displaystyle C} に依存し以上に単純な解析となる。無損失伝送線路場合、電信方程式の2次定常状態は、 次の形で表される。 ∂ 2 V ( x ) ∂ x 2 + ω 2 L C ⋅ V ( x ) = 0 {\displaystyle {\frac {\partial ^{2}V(x)}{\partial x^{2}}}+\omega ^{2}LC\cdot V(x)=0} ∂ 2 I ( x ) ∂ x 2 + ω 2 L C ⋅ I ( x ) = 0 {\displaystyle {\frac {\partial ^{2}I(x)}{\partial x^{2}}}+\omega ^{2}LC\cdot I(x)=0} これらは、進行方向と逆方向への伝播速度等し平面波波動方程式である。この物理的意味は、電磁波伝送線路伝播し、元の波形妨害する反射成分生じさせる。これらの方程式伝送線路理論基本となる。 もし、 R {\displaystyle R} と G {\displaystyle G} が無視できない場合、電信方程式は次の形となる。 ∂ 2 V ( x ) ∂ x 2 = Γ 2 V ( x ) {\displaystyle {\frac {\partial ^{2}V(x)}{\partial x^{2}}}=\Gamma ^{2}V(x)} ∂ 2 I ( x ) ∂ x 2 = Γ 2 I ( x ) {\displaystyle {\frac {\partial ^{2}I(x)}{\partial x^{2}}}=\Gamma ^{2}I(x)} ただし、 Γ = ( R + j ω L ) ( G + j ω C ) {\displaystyle \Gamma ={\sqrt {(R+j\omega L)(G+j\omega C)}}} そして、特性インピーダンス次の様になる。 Z 0 = R + j ω L G + j ω C {\displaystyle Z_{0}={\sqrt {\frac {R+j\omega L}{G+j\omega C}}}} V ( x ) {\displaystyle V(x)} と I ( x ) {\displaystyle I(x)} の解は次の様になる。 V ( x ) = V − e − Γ x + V + e Γ x {\displaystyle V(x)=V_{-}e^{-\Gamma x}+V_{+}e^{\Gamma x}\,} I ( x ) = I − e − Γ x + I + e Γ x {\displaystyle I(x)=I_{-}e^{-\Gamma x}+I_{+}e^{\Gamma x}\,} 定数 V ± {\displaystyle V_{\pm }} と I ± {\displaystyle I_{\pm }} は境界条件より決定されるパルス電圧 V i n ( t ) {\displaystyle V_{in}(t)\,} が、 x = 0 {\displaystyle x=0} に入力され、 x {\displaystyle x} -の正の方向に進む場合位置 x {\displaystyle x} における、伝送されパルス V o u t ( x , t ) {\displaystyle V_{out}(x,t)\,} は、 V i n ( t ) {\displaystyle V_{in}(t)\,} のフーリエ変換、 V ~ ( ω ) {\displaystyle {\tilde {V}}(\omega )} を行い、各周波数の項から e − R e ( Γ ) x {\displaystyle e^{-\mathrm {Re} (\Gamma )x}\,} を減じ、その位相に − I m ( Γ ) x {\displaystyle -\mathrm {Im} (\Gamma )x\,} を加え逆フーリエ変換を行うことで算出可能である。 Γ {\displaystyle \Gamma } の実数項と虚数項は次の式で表されるR e ( Γ ) = ( a 2 + b 2 ) 1 / 4 cos ⁡ ( a t a n 2 ( b , a ) / 2 ) {\displaystyle \mathrm {Re} (\Gamma )=(a^{2}+b^{2})^{1/4}\cos(\mathrm {atan2} (b,a)/2)\,} I m ( Γ ) = ( a 2 + b 2 ) 1 / 4 sin ⁡ ( a t a n 2 ( b , a ) / 2 ) {\displaystyle \mathrm {Im} (\Gamma )=(a^{2}+b^{2})^{1/4}\sin(\mathrm {atan2} (b,a)/2)\,} ただしatan2(英語版記事)は、2つパラメータを持つタンジェント逆関数である。 a ≡ ω 2 L C [ ( R ω L ) ( G ω C ) − 1 ] {\displaystyle a\equiv \omega ^{2}LC\left[\left({\frac {R}{\omega L}}\right)\left({\frac {G}{\omega C}}\right)-1\right]} b ≡ ω 2 L C ( R ω L + G ω C ) {\displaystyle b\equiv \omega ^{2}LC\left({\frac {R}{\omega L}}+{\frac {G}{\omega C}}\right)} 低損失で高インピーダンス場合、 R / ω L {\displaystyle R/\omega L} と G / ω C {\displaystyle G/\omega C} の項の1次成分から、次式が導かれるR e ( Γ ) ≈ L C 2 ( R L + G C ) {\displaystyle \mathrm {Re} (\Gamma )\approx {\frac {\sqrt {LC}}{2}}\left({\frac {R}{L}}+{\frac {G}{C}}\right)\,} I m ( Γ ) ≈ ω L C {\displaystyle \mathrm {Im} (\Gamma )\approx \omega {\sqrt {LC}}\,} 位相の − ω δ {\displaystyle -\omega \delta } の加算は、時間遅延 δ {\displaystyle \delta } に相当するため、 V o u t ( t ) {\displaystyle V_{out}(t)} は次式の様に簡単に算出できる。 V o u t ( x , t ) ≈ V i n ( t − L C x ) e − L C 2 ( R L + G C ) x {\displaystyle V_{out}(x,t)\approx V_{in}(t-{\sqrt {LC}}x)e^{-{\frac {\sqrt {LC}}{2}}\left({\frac {R}{L}}+{\frac {G}{C}}\right)x}\,}

※この「電信方程式」の解説は、「伝送線路」の解説の一部です。
「電信方程式」を含む「伝送線路」の記事については、「伝送線路」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「電信方程式」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「電信方程式」の関連用語







7
10% |||||




電信方程式のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



電信方程式のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの電信方程式 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの伝送線路 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS