電信扱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 00:44 UTC 版)
電信扱(でんしんあつかい)とは、主に全銀内国為替システムを通し、電子的に振込・取立の取組が処理されるもので、営業日の15時までの間に依頼が行われたものは当日中に(即時に)入金が完了する。なお金融機関が取組を行う最終時限はこれより繰り下がる。また、一部の銀行の無人取引サービスにおいては15時以降も指定時間まで、または24時間体制で、即日の振込が可能である。 振込人として入力できる文字数には制限があり、さらに受取人に通知される文字数ならびに通帳に表示される文字数は、相手先金融機関の定めるところによる。一般に預貯金通帳の預入金額に隣り合う空隙に13文字程度が表示されるが、改行を行い最大30文字の表示に対応している。字数のほか、文字入力には一定の表記法があり、促音(ッャュョ等)は小文字を使わず大文字(ツヤユヨ等)を使うことや、濁点(゛)・半濁点(゜)も独立した1文字として入力するほか、株式会社は“カ”、財団法人は“サ゛イ”など、会社・団体名は略記により表記する。この場合、略記した当該名と固有名称とのあいだに略記を包む括弧を置き、文頭および文末に出た括弧を省略する。この表記法により、次のような表記となる。 カ)トウキヨウシヨウシ゛ 【株式会社東京商事】の場合 オオサカコウキ゛ヨウ(カ 【大阪工業株式会社】の場合 サツホ゜ロシヨクヒン(カ)ナコ゛ヤ(エイ 【札幌食品株式会社名古屋営業所】の場合 なお、全銀システム加入以降のゆうちょ銀行の振替口座、通常貯金、通常貯蓄貯金に関しては、原則、 カフ゛シキカ゛イシヤ トウキヨウシヨウシ゛ 【株式会社東京商事】の場合 オオサカコウキ゛ヨウ カフ゛シキカ゛イシヤ 【大阪工業株式会社】の場合 サツホ゜ロシヨクヒン カフ゛シキカ゛イシヤ ナコ゛ヤ エイキ゛ヨウシヨ 【札幌食品株式会社名古屋営業所】の場合 のようなカナ表記登録(半括弧に相当する部分はスペース1文字分が挿入される)がされた(先だって、個人名義を含むすべての振替口座利用者および法人名義の通常貯金利用者に対して、葉書で、全銀システム用に読替された口座番号と共に、カナ表記も併せて通知された)。なお、名義人が直営店の窓口ないしは郵便局の貯金窓口で修正登録(振替口座の場合は「振替異動届書」の提出、通常貯金・通常貯蓄貯金の場合は「氏名変更届出書」の提出)を行えば、例えば、「カフ゛シキカ゛イシヤ」を「カ)」の表記に変更することが可能となっている(有限会社や学校法人、支店・営業所等も同様)。
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