電信・電報・電話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 08:28 UTC 版)
大東諸島に初めて電信が導入されたのは、1917年(大正6年)の事である。東洋精糖が無線電信の取扱所を設置し、初めて公衆の通信が可能となった。諸島初の郵便局の設置はアメリカ統治下の1946年(昭和21年)である(南大東郵便局)。公衆電報取扱は1949年(昭和24年)開始。 電話設備は製糖会社の私設電話だけであったが、1959年(昭和34年)に那覇との間に無線電話設備が開設。復帰前の琉球電信電話公社が1961年(昭和36年)に島内の電話を開設。さらに沖縄復帰後の1972年に島外電話が開通した。 長らく、大東諸島と島外との間の市外・市内通話は、北大東島と南大東島それぞれ1基あるNTT無線中継所から、スカパーJSATが運用する通信衛星JSAT・JCSATを経由して電話網に接続されていた。なお、自動ダイヤル化は1979年と、竹富町と並んで日本国内で最も遅い時期だった。衛星経由であるため、掛け方は普通の電話と変わらないが、多少のタイムラグが発生していた。JSATの運用は1989年頃からの開始でありそれ以前の当該通信状況は不詳。 2011年に地上デジタル放送の放送開始にともない、沖縄本島 - 南大東島間に海底ケーブルが敷設されたため、衛星経由の通信の特性は解消された。なお、南大東島 - 北大東島間には深い海溝があり海底ケーブルを配するのがコスト上困難なため、島間無線で接続されている。 市外局番は09802、市内局番は南大東が2、北大東が3である。市外通話料金は沖縄県内なら隣接扱いとなる。携帯電話は、NTTドコモに加えて2007年からau(沖縄セルラー電話)も使用可能になった。ソフトバンクは2014年7月現在、北大東島、南大東島共に3G・プラチナバンド基地局の設置工事を終えた為に、使用可能となった。 なお2019年、耐障害性を高めるため沖縄本島 - 北大東島の海底光ケーブル敷設計画に向けて調査が始まっている。
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