電信の時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 06:19 UTC 版)
産業革命以降、情報通信は世界的な通商の発達に伴い、より高速化を求められた。特に遠隔地への書簡通信が、一週間から一ヶ月、海外往復通信に到っては半年近く待たされる事は、致命的な損失を生みかねないために、通信の高速化が求められた。 1837年、サミュエル・モールスが電信機を発明し、連続したON/OFFの切り替えとモールス信号による符号通信の様式が1844年に確立された。これはスイッチと電磁石からなる素朴な装置であったが、この原理は改良に改良を重ねられ、無線通信にも応用されて1999年までモールス信号は国際的な通信に広く利用されていた。受信側には紙テープを用いた記録装置も開発され、これらは1920年代以降のテレタイプ端末の原型となった。テレタイプ端末は、兎角覚え難いモールス信号に取って代わろうと、19世紀末には既にピアノの鍵盤を流用した物が発明されていた模様(イギリスの科学博物館収蔵品)。
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