関蟬丸神社とは? わかりやすく解説

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関蝉丸神社

読み方せきせみまるじんじゃ

逢坂一丁目にある。平安時代嵯峨天皇のときに猿田彦さるたひこ)と豊玉姫(とよたまひめ)をまつり、円融天皇のときに琵琶名手蝉丸あわせてまつったことから音曲芸能の神として信仰されている。もとは逢坂越えの関の守護神としてまつられた。逢坂一丁目上下の二社がある。

交通アクセス

下社へは京阪電車京津線上栄町駅下車京都方面徒歩10

関蝉丸神社
関蝉丸神社下社


せきのせみまるじんじゃ 【関蝉丸神社】


関蝉丸神社

読み方:セキセミマルジンジャ(sekisemimarujinja)

教団 神社本庁

所在 滋賀県大津市

祭神 猿田彦命 ほか

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

関蝉丸神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/25 03:33 UTC 版)

関蝉丸神社

関蝉丸神社 下社
所在地
  • 下社:滋賀県大津市逢坂一丁目15-6
  • 上社:滋賀県大津市逢坂一丁目20
位置
主祭神
  • 下社:豊玉姫命
  • 上社:猿田彦命
社格 国史見在社、旧郷社
創建 弘仁13年(822年
本殿の様式 一間社流造(上下社とも)
別名 関明神
例祭 5月24日
地図
下社
上社
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関蝉丸神社(せきせみまるじんじゃ)は、滋賀県大津市にある神社社格旧郷社。上社(旧称関大明神蝉丸宮)と下社(旧称関清水大明神蝉丸宮)からなり、また当神社の分社となっている蝉丸神社と3社を併せて蝉丸神社と総称することもある。

祭神

上下両社それぞれに相殿神として蝉丸霊を祀る。

歴史

社伝によれば、弘仁13年(822年)に小野岑守が旅人を守る神である猿田彦命と豊玉姫命を逢坂山の山上(上社)と麓(下社)に祀ったのに始まるという。貞観17年(876年)に従五位下を授かった近江国「坂神」がこれに相当する国史見在社と見られている[1]

平安時代中期の歌人琵琶の名手として知られた蝉丸が逢坂山に住んでいたことから、その死去後に彼も上社と下社に祀られるようになった。天禄2年(971年)には円融天皇から下された綸旨により、以後歌舞音曲の神としても信仰されるようになった。

2010年平成22年)に当時の宮司が死去すると管理者不在の状態が2年間続き、その間に下社社殿の雨漏りや老朽化が進んだ。さらに、2013年(平成25年)の台風による倒木が下社本殿の屋根を直撃し、境内の荒廃に拍車がかかることとなった[2]

そのような状況を打開するため、2015年(平成27年)から「芸能の祖神を蘇らせる」をスローガンに、毎年5月、関蝉丸芸能祭が開催され、能や雅楽、ジャズまで、幅広いジャンルの催し物が演じられるようになった[2][3]2019年(平成31年/令和元年)には復興支援奉賛会が結成され、クラウドファンディングなどによって改修費約3500万円をまかない、2023年(令和5年)2月より修復工事に着工。唐門・回廊の改修や本殿の檜皮葺の屋根を銅板で覆う保存措置を行ない、同年6月に竣工[4][5]。10月に「お披露目の会」が挙行された[2][6]

末社

いずれも下社

  • 中巨稲荷神社
  • 貴船神社
  • 天満宮
  • 関清水神社
  • 大神宮神社

文化財・史跡

  • 重要文化財(国指定)
    • 石燈籠(時雨燈籠)(下社)[7]
  • 関の清水(下社)
  • 小野小町塚(下社)

交通

JR琵琶湖線東海道本線大津駅または京阪京津線 上栄町駅より徒歩。

なお、下社境内を京津線の路線が横切っているため、参道には踏み切りがある。同様に境内地に踏み切りがあり参道を鉄道が横切る寺社には他に、

などが挙げられる(括弧内は所在地と路線名)。

脚注

  1. ^ 日本三代実録』貞観17年12月5日条。長浜市上坂神社と見る説もある。
  2. ^ a b c 滋賀:<関蝉丸神社下社>支援に感謝 復興の舞”. 読売新聞オンライン (2023年11月8日). 2024年1月9日閲覧。
  3. ^ 名前は超有名だけど...小倉百人一首の「蝉丸」っていったい何者?”. WEB歴史街道 (2022年3月15日). 2022年3月17日閲覧。
  4. ^ 滋賀:社殿 美しさ取り戻す”. 読売新聞オンライン (2023年7月1日). 2024年1月9日閲覧。
  5. ^ 「蝉丸さんも喜んでいる」 大津・関蝉丸神社下社が修復完了”. 産経ニュース (2023年6月30日). 2024年1月9日閲覧。
  6. ^ 神前で修復工事の完了報告 大津・関蝉丸神社で「お披露目の会」”. 中日新聞Web (2023年10月30日). 2024年1月9日閲覧。
  7. ^ 石燈籠 - 国指定文化財等データベース(文化庁)、2016年6月23日閲覧。

関連項目

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