選挙期間中の出来事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 04:58 UTC 版)
「2020年東京都知事選挙」の記事における「選挙期間中の出来事」の解説
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から、演説時のマスクやフェイスガードの着用、握手を避けグータッチなどに切り替え、観衆への聴衆に対して距離を置くことの呼びかけなど、各陣営それぞれ感染対策をした上で選挙運動を行った。現職の小池百合子や桜井誠など、街頭での選挙演説を行わず、インターネット上で動画を配信する選挙活動に注力した候補者もいる。 Choose Life Projectが、公示後初のオンライン上での主要候補者の討論会を主催した。 3人の候補者を擁立したホリエモン新党では、立花孝志を除く2人の候補者が選挙ポスターに自身の顔や名前を掲載せず、同選挙に立候補していない堀江貴文の写真を掲載。このため、「違反ではないのか」など苦情や問い合わせが都選挙管理委員会に300件以上寄せられた。公職選挙法では選挙妨害や利益誘導などの記載をしなければ、誰の写真や名前を載せるかは候補者の自由であり、都選管は「違法とまでは言えない」と述べた。 また後藤輝樹が作成した選挙ポスターは、アニメ作品『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主人公ルルーシュ・ランペルージをイメージした衣装を着用した写真を用いた。これに対し同作の制作を行ったサンライズは6月24日、製作関係者とは無関係である声明を発表。同日後藤はTwitterにて謝罪を行った。KAI-YOUの取材に対して後藤は「私の好きな作品やそれらをつくった方々にご迷惑をおかけして申し訳ない」「コスプレイヤーがTwitterに上げるのと同じ自己表現と思っている」と語っている。 6月25日、幸福実現党公認で立候補している七海ひろこが、「選挙から撤退する」と述べ、街頭演説など、選挙活動を行わない意向を表明した。理由について、「マスコミによって、なぜか同じ候補者5人が選ばれて(報道されて)いる。マスコミの世論誘導型民主主義に一石を投じ、チャンスの平等を守っていく」などと語った。また、無所属の牛尾和恵も、政見放送を申し込まなかった上に選挙公報の原稿も提出せず、同年7月4日時点で選挙戦から撤退した。公職選挙法では、告示日の立候補届け出締め切り後の辞退を認めておらず、七海と牛尾は、投開票日まで、候補者として扱われた。 6月26日にTOKYO MXで放送された後藤輝樹の政見放送が、公職選挙法第150条の2の規定をふまえて21か所の音声が削除された状態で放送された。弁護士ドットコムでは「主に消されていたのは、男性器や排泄物を意味する名称だったようだ」としている。なお後藤は2016年の都知事選にも立候補しているが、この際もNHKで放送された政見放送において音声削除が行われており、今回NHKで放送された政見放送でもこの削除を取り上げて批判するも、この放送においては音声削除は免れている。 都知事選で宇都宮健児を支援している立憲民主党では、公職選挙法で選挙運動が禁じられている投票日当日に党代表の枝野幸男が「#宇都宮」とハッシュタグをつけ、自身の出身地である宇都宮市の餃子についてツイートした。このツイートに対し、「特定候補(宇都宮候補)を匂わせる不自然なツイート」「姑息だ」「公職選挙法違反ぎりぎりだ」など批判的なコメントがネット上で飛び交った。同党の地方議員からも「#宇都宮」のツイートが相次いでいたが、投開票日翌日の6日に記者から公選法違反の可能性を問われた枝野は、「誤解と心配をかけていることを恐縮に思っているが、他意はない」と釈明した。
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