道路の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 15:25 UTC 版)
標準的なローマ街道の道幅は4mで、2台の馬車が行き違える車道幅であった。その両脇には幅3mの歩道が作られていた。車道部分は最大で深さ2m程度まで掘り下げられ3層構造の路盤となっていた。下層路盤が大きな石で、中層路盤が中くらいの大きさの石、上層路盤が粘土と砂利を混ぜた層であった。路面となる表層石は、大きな石を亀甲形等に組み合わせたもので、薄くて平らな敷石ではなく重量のある分厚い石を敷くことで道路の安定性を高めていた。道路は中央部が少し膨らむよう勾配が付けられて舗装されていて、3層構造の石で造られた路盤で排水すると共に、この勾配により路肩にもスムースに排水するように設計されていた。このような道路の構造は全ての街道の全区間で実現されていたわけではなく、幹線道路以外の支線では市街地を出れば砂利道となっていることもあった。共和政ローマの政治家であったキケロは『焼けつくようで埃っぽい』(アッティクス宛書簡集 V,14,1より)と記している。 ローマ街道は、渓谷や山、岩場などがあってもそれらを迂回するのではなく、架橋やトンネル、切通しを設けることでできる限り直線となるよう建設された。グラン・サン・ベルナール峠など、標高2500m近くある峠に道路を通す技術や、陸橋やアーチ橋などを利用して道路の傾斜を8から9度以内の勾配に保つことで、比較的短時間で谷や峠を通行できるようにする技術も保有していた。降雪地帯や水害の危険があるところでは、道路は周囲の地面より少し高めに嵩上げして造られた。例えばヴェネト州では道路が地面から4mから7mも高い土手の上となるよう造られていた。また、道路は谷底を避けると共に丘陵地帯では中腹を通るようルートが工夫されていた。 街道には1ローマ・マイル毎に円筒形の石柱「マイルストーン」が設置され、道路の起点からの距離や、道路を建設・補修した執政官の名前などが刻まれていた。ローマを発する街道は、フォルム・ロマヌムの黄金の里程標(ミリアリウム・アウレウム)が象徴的なゼロ・マイル地点となっていた。
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道路の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/16 13:56 UTC 版)
「高知県道373号高知空港インター線」の記事における「道路の構造」の解説
起点から空港北側の交差点までの旧市道部は、片道1車線の3級3種規格の道路として整備されている。起点から空港構内の旧入口付近まではほぼ旧来のままだが、空港敷地の北東に隣接していた区間は中央線が引かれ歩道も整備された。また、本県道と空港構内道路が接続する空港北側の交差点付近は大きく構造が変更されている。 新設部の空港北側の交差点から終点までは3級3種規格道路として中央分離帯が設けられた片道2車線道路として整備された。新設部の南端の交差点は北側から直進するとそのまま空港構内道路へ進入する構造となっている(起点側へ県道を進行するには交差点を左折する必要がある)。終点の国道55号線との交差点は丁字形となっており、平成26年度の南国市の都市計画マスタープランの段階では、北からの道路接続計画はない。
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