過去の類似事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 14:22 UTC 版)
「チャイナエアライン120便炎上事故」の記事における「過去の類似事故」の解説
飛行中に燃料漏れで火災を起こし墜落した事例は過去にもあるが、この事故のように、着陸後に駐機場まで自力で移動してから燃料漏れで火災が発生し機体が大破した事例は極めて稀である。以下に、駐機中の火災もしくはボルトの脱落に起因する事故を例示する。 1957年3月14日に、アムステルダムからマンチェスターに向かっていた英国欧州航空411便(ビッカース バイカウント701ターボプロップ機)が、右翼フラップに装着されていたボルトの座金が工作不良のため疲労破損したため、フラップの誤作動を引き起こし着陸直前に墜落。乗員乗客20人全員と地上の2人が死亡した。 1999年2月24日に、中華人民共和国の国内線として運航されていた中国西南航空4509便(ツポレフTu-154)が浙江省瑞安の空港へ着陸進入中であった高度1000mでフラップを下げたところ、主翼のセルフロックナットが外れ、ボルトが抜け落ちた。そのためピッチ角の制御を喪失して操縦不能に陥り墜落し、乗員乗客61人全員が死亡した。整備不良が原因とされた。 2001年3月3日に、タイ・バンコクのドンムアン国際空港に駐機していたタイ国際航空114便(英語版)(ボーイング737-400型機)の燃料タンクが爆発し火災が発生した。出発の準備をしていた客室乗務員1人が死亡、6人が負傷した。当時のタクシン・チナワット首相がこの機に搭乗予定であったため、当初は機材の故障とテロの両方の可能性が疑われた。 1990年12月に沖縄県の下地島空港で訓練飛行機材であった全日空のボーイング747が駐機中にエンジンから出火してエンジン1機が焼失する事故を起こしていたという。この事故は運輸省(当時)から航空事故の指定を受けていないため公的調査は行われなかったが、全日空の独自調査で部品の擦りあいによって燃料パイプに穴が空き、エンジンに燃料が降り注いだため火災が発生したことが判明している。 CIは、1980年2月27日にフィリピン・マニラの国際空港で830便(ボーイング707、B-1826)が着陸直後に主翼を滑走路に激突させ、エンジンを脱落させ炎上しながら滑走した事故を起こしている。乗員乗客135人のうち乗客2人が死亡している。
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